EZMデモ品、まもなくスコーピオ様にて展示開始!

名古屋の天文ショップスコーピオ様店内にて、近日中にEZMのデモ品を展示していただくことになりました。

ミラーは誘電体コート仕様、特注のスタンド付きで展示します。

「店先での観望に使っていただいてOK」と伝えてあるので、お店の状況次第で実際にご覧になることが可能です。EZMは単眼用途でも最高に美しい90度正立像を映し出します。ぜひこれで月や惑星を観てください。天頂プリズムや天頂ミラーでは味わえない迫力が体感できます!

You Tubeで紹介されました!

望遠鏡や機材を紹介するYouTuberボスケさんの『ボスケのレンキンTV』(Lens King’s TV by Bosque Rico)で、ビノテクノの双眼望遠鏡(BINOKIT-BORG + 10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニット)が紹介されました!

同じ天体望遠鏡を2本並べたら凄すぎた!ビノテクノ双眼望遠鏡レビュー

念のため申し添えると、紹介された機材はボスケさんご自身が購入されたものです。弊社から無償あるいは格安で提供したものではありません。この前の回のZWO AM5赤道儀紹介後半で、突然この双眼望遠鏡が登場して驚きました。アリガタ金具の取付が通常と左右逆仕様だったので、最近販売店様経由で買われたものであることが分かりました(まさかお客様がボスケさんだったとは、、、)。

しかも買っていただいた上に、これほど分かりやすく紹介していただけるのは、本当にありがたいことです。本来供給者であるビノテクノがしなければならない解説もしっかりしていただき、感謝しかありません。

あの動画をご覧になってさらに何かご質問のある方は、どうぞ気軽にビノテクノまでお問い合わせください。

TSA120ビノ,その後の進化

一昨年の12月にこちらで紹介したTSA120ビノの続報です。

その後、FC-100DZビノ、FOA-60ビノをご注文いただき、最近は、ユーザー様お持ちのBLANCA-60SEDをファインダーに仕立てるご注文もいただきました。それらをすべてノースマウントCT-30に載せた勇姿がこちらになります!(CT-30の剛性恐るべしです)

向かって右から順に、FC-100DZビノ、TSA-120ビノ、BLANCA-60SEDファインダー(上段)、FOA-60ビノ(下段)
ビノのアイピースはすべてイーソス!
FOA-60+イーソス17mmの星像は目に刺さるほど鋭いそうです。
ファインダー接眼部は笠井トレーディング製2インチ90°DX正立プリズム+同製十字線入りアイピースCH-SWA 32mm/70°

写真では見えづらいのですが、ファインダーの取付はタカハシのAZ微動ステージを介しています。これで方向の微調整を行います。

この贅沢なファインダーのお陰でスターホッピングがますます楽しくなったとのコメントをいただいています。オーナー様、写真のご提供ありがとうございました。

期待通りの鋭像!BLANCA-90SDTビノ

笠井トレーディング9cm3枚玉SDアポ鏡筒BLANCA-90SDTを使った双眼望遠鏡です。これはお客様からの注文ではなく、個人的な興味で作った機材です。いわゆるフォトビジュアルの鏡筒ですが、眼視性能もすごいに違いないと睨んだからです。

クレードルはCRDL-105,架台はノースマウントCT-30、アイピースはハイペリオン非球面31mm

鏡筒径がBLANCA-102SEDと同じ105mmなので、ビノテクノ製クレードルCRDL-105がそのまま使えます。ご覧の通りとてもコンパクトな外観になりました。たった1センチの違いですが、10センチビノと比べるとずいぶん小ぶりな印象があります。

通常この鏡筒のドロチューブ後端にある、構図決定用の360°回転装置は取り外してあります。これがあるとバックフォーカスが短くなってピントが出ません。

この双眼望遠鏡、年明け早々に完成していたのですが、その後天気と自分の都合のタイミングが合わず、つい最近やっと星をまともに見たました。見た瞬間、その星像の鋭さに驚きました。FPL53を使った3枚玉アポなので、それなりの期待をしていたのですが、実際の映像は期待以上のものがあります。輝星は1点でしっかり光り、微光星もちゃんと芯を残して存在を示します。この見え方はまさにFPL53の3枚玉アポ10.2cm対物レンズユニット(BINOKIT用)と同じ見え方です。最強のスペックと言えます。

作ってすぐにデモ機処分するつもりでしたがそれは先に延ばして、しばらくはこれで観望を楽しもうと思っています。

CRDL-mini on ブルドッグ架台

昨年末に納品した小型簡易クレードルCRDL-miniのオーナー様から写真をいただいたので紹介させていただきます。

接眼部の正立デバイスは弊社EZPです

CRDL-miniのオリジナル状態は側面にアリガタ金具を設けた側面取付ですが、

CRDL-miniのオリジナル状態

今回はブルドッグ架台(国際光器)に載せた事例です。

パン棒はオーナー様にて取付

当初ブルドッグ架台のフォークにそのまま載せることを考えましたが、それでは鏡筒の上下方向調整ネジが操作しづらいことと、CRDL-miniのフレームそのものに剛性があることから、フォークの底板を撤去して取り付けました。

鏡筒とその下のアリガタ金具はオーナー様にて取付

またブルドッグ架台の幅がわずかに狭かったので、両サイドに厚み10mmのカラーを挟んで、計20mm幅を増やしました。

このように、お客様のご希望に合わせて載せ方も柔軟に対応いたします。まずは気軽にご相談ください。

アイベル様にて双眼望遠鏡展示中

望遠鏡ショップ・アイベル様のご厚意で、本日(1/4)から今月末まで、ビノテクノの双眼望遠鏡BINOKIT(ビノキット)+10.2cm3枚玉SDアポ対物ユニットを店内に展示させていただくことになりました。

店内展示中の様子。架台はノースマウントCT-20。

実物を見ることができる貴重なチャンスです。興味ある方はぜひアイベル様をご訪問ください。

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。
今年も双眼望遠鏡でみなさんの観望ライフを応援したいと思います。
本年もどうかよろしくお願いします。

スコーピオ様主催観望会に参加します(12/17)

S.A.C.は雨天予報で中止となりました。またの機会にお願いします。(2022.12.17)

12/17(土)に三重県民の森・大駐車場で開催予定のS.A.C.観望会(望遠鏡販売店スコーピオ様主催)にビノテクノも参加します。当日は双眼望遠鏡(ビノキット+3枚玉SDアポ10.2cm対物ユニット)を持参予定です。どなたでも参加予定とのことなので、ご興味ある方はぜひお越しいただき、声をかけてください。喜んでお見せします。

CRDL-miniをブルドッグ架台に組み込みました

お客様のリクエストに応えて、小口径用簡易クレードルCRDL-miniブルドッグ架台に組み込んでみました。

当初はブルドッグ架台のフォーク部にそのまま載せたいというご希望でしたが、鏡筒の平行調整ハンドルが操作できなくなってしまうので、フォーク部の底板を外し、CRDL-miniを直接取り付けました。結果としてこのブルドッグ架台はCRDL-mini専用となります。

またブルドッグ架台のフォーク内寸290mmは、CRDL-miniにとって少し狭かったので、長さ10mmのカラーを両側に入れて、内寸310mmに広げました。

これに載せる鏡筒はお聞きしていませんが、正立デバイスはEZPを使われるご予定とのことです。

EZM(B品)処分販売します

EZMのB品(訳あり品)を1個、処分販売します。

2インチバレル取付部6個のネジの内1個(上の写真の時計文字盤4時の方向のネジ)がありません(ネジの出来栄えが不完全だったので再タップを試みたところ、タップが折れて取れなくなってしまいました)。そのため5個のネジで固定されていますが、強固に固定されていて実用上問題ありません。

ミラーは新品の銀メッキコートで、左側仕様です。

税込み64,800円で販売します(通常価格税込み85,800円の約24%オフ)。

ご希望の方はビノテクノまでメールでご連絡ください。

オーストラリアで星を見てきました

10/19-26の日程で、笠井トレーディング代表・笠井氏とユーシートレード店長・大野氏に帯同してもらって、オーストラリアへ星見に行ってきました。図らずも同業者の懇親会ツアーです。

オーストラリア、ニュージーランドの星空の素晴らしさはかねてから聞き及んでいましたが、サラリーマン時代はなかなか休みが取れず、ずっと行かずじまいでした。コロナも概ね収束し、やっと行ける環境になったので、憧れの地に足を踏み入れることにしました。

滞在したのはニューサウスウェルズ州のクーナバラブランという、シドニーから内陸部に500キロほど入った小さな町です。この街から車で30分ほどの場所に、オーストラリア最大口径3.9mが主砲のサイディング・スプリング天文台があります。

羽田空港-(ANA)-シドニー空港-(カンタス航空)-タムワース空港-(レンタカー)-クーナバラブランというルートで現地入りしました。

タムワースはカントリーミュージックの聖地だそうです。
レンタカーで移動中に見たのどかな風景
クーナバラブランの中心にあるラウンドアバウト

現地での宿泊は5泊。つまり5晩星を見るチャンスがあったのですが、あいにく初日からの3晩は曇り時々雨の悪天候でほとんど星が見えず。何回も来ている笠井氏によると、これだけ天気が悪いのは珍しいとのこと。そもそも乾きすぎて森林火災が発生するお土地柄。それなのにこの悪天候。南隣のヴィクトリア州に至っては、記録的な豪雨で大洪水が発生していました。はっきり言って、かなり運が悪いです。

それでも4晩目、ついに夕方から0時頃まで晴れました。西の地平線に平行して横たわる天の川が印象的です。北半球ではありえない構図です。

コンデジカメラで30秒露出の固定撮影

薄明が終わる前から、大マゼラン雲、小マゼラン雲もよく見えました。

写真上の輝星はアケルナル、左端はカノープス

現地での観望は40cmドブソニアンを使いました。これぐらいの口径があると、10等級の銀河も迫力があります。5晩目も夕方から23時頃まで晴れました。観望できた天体は以下のとおりです(北半球から見える天体も少し見ました)。

星座天体等級種類
くじゃくNGC67525.4球状
くじゃくNGC687610.9銀河
きょしちょうNGC1044.0球状
きょしちょうNGC3626.4球状
きょしちょう小マゼラン雲2.7銀河
かじき大マゼラン雲0.8銀河
かじきタランチュラ星雲5.0散光
かじきNGC1546, 1549, 15539.3-11.1銀河
かじきNGC15669.6銀河
かじきNGC16729.7銀河
レチクルNGC155910.4銀河
とけいNGC12618.3球状
つるNGC7552, 7582, 7590, 7599
(つる座カルテット)
10.5-11.4銀河
NGC13168.6銀河
NGC1365他(ろ座銀河団)9.4-12.0銀河
さそりM6, M7
いてM8, M20, M22, M16, M17
たてM11
みずがめNGC7293
うおM74
くじらM77
オリオンM42
ちょうこくしつNGC253

圧巻だったのは、小マゼラン雲の近くにあるNGC104という球状星団でした。180倍で見ると、視野いっぱいに星が広がっています。しかもその立体感が球ではなく、富士山を真上から見た感じ(尖った円錐状)です。M13とは異なるど迫力でした。

一方、大マゼラン雲も望遠鏡で見るとすさまじい光景です。端っこにあるタランチュラ星雲は別格として、それ以外にも、ここになければそれぞれニックネームが付けられるレベルの明るい散光星雲がとっ散らかっています。UHCフィルターを使うとさらにその様が際立ちます。

この他にも「ろ座銀河団」、「つる座カルテット」が印象的でした。

ちなみに今回の観望対象は、小雲夕著「DSO観望ガイドブック南天編」を参考にしました。

0時以降もはれていたら、りゅうこつ座が昇ってきてエータ・カリーナが見えたはずです。これは心残りでした。

観望はこんな感じでしたが、少しだけ観光もしました。近くにあるサイディング・スプリング天文台です。

主砲の3.9m鏡

食事は近所のレストランへ行ったり、スーパーで買ってきたものを食べたりしました。当たり外れもありましたが、大当たりはTボーンステーキでした。

付け合せの温野菜とマッシュポテトも絶品

恥ずかしながら知らなかったのですが、Tボーンステーキの半分はサーロイン(写真右側)で、もう半分がヒレです。どちらも美味でした。これで30豪ドル(日本円で2900円ぐらい)。仮に日本で食べるとこの3倍ぐらいの値段だそうです。ホテルから車で40分ほどかかるお店でしたが、あまりに美味しかったので、滞在中2回行きました。

そして滞在最終日、ハプニングがありました。

ヴィクトリア州に大雨をもたらした雨雲は、私たちがいたニューサウスウェルズ州にも影響を及ぼし、ホテルからタムワース空港へ戻る途中のハイウェイが、洪水で通行止めになってしまいました。数十キロの迂回を余儀なくされましたが、その迂回路にも途中冠水箇所がありました。

深さが分からないので、渡るべきかどうか躊躇していたら、向こうからためらいもなく渡ってきた車があり、深さが分かったので無事通過することができました。ここが通過できなかったら、百キロ以上の迂回になったはずです。オーストラリアは道が少ないので、ちょっとしたことでとんでもない迂回が発生します。ホテルを早めに出て正解でした。

こんな感じでいろいろありましたが、無事帰国できました。羽田に到着したのは朝の5時台。6時台の品川発新幹線のぞみはがらがらでした。途中車窓から見た富士山の勇姿で帰国したことを実感しました。

遠いのとお金がかかるのでオーストラリアはそう頻繁に行けない場所ですが、少なくとももう一度は行って、エータ・カリーナ星雲を見てみたいです。

アイピースの干渉限界

比較的短い焦点距離のアイピースには、2インチバレルの先に31.7mmバレルが突き出たタイプがあります(例:イーソス13mm以下ハイペリオン)。

このタイプのアイピースをビノテクノ製EZMに挿入すると、奥にあるミラーと干渉する可能性があります。その具体的な数値は下図のとおりです。

図にある通り、2インチバレルと31.7mmバレルの長さを足した数値が40mmを超える場合、ミラーに干渉する可能性があるのでご注意ください。

40mmを超えるタイプのアイピースを使いたい場合は、ピント位置等、事情が許すなら2インチ→31.7mmアダプターをご利用ください。

2インチバレルを挿入して使いたい場合は、長めの2インチスリーブや、2インチバレルの根元にはめるスペーサ等、特注部品で対応いたします。その際はお気軽にご相談ください。

なお、31.7mmバレルの突き出しがないアイピースは、2インチスリーブの奥、35mmの位置に段差があるので、2インチバレル部がどれだけ長くてもミラーと干渉することはありません。

星をもとめて ご来訪お礼

昨日(9/18)京都るり渓で開催された星まつり「星をもとめて」に行って来ました。2018年に続いて2回め、4年ぶりの出店です。

出店風景

台風が近づいていてどうなるかと心配していましたが、9/18のみの日程で開催されました。自宅の三重県から滋賀県あたりは行きも帰りも雨でしたが、ラッキーなことに開催地は夜まで雨がふらず、写真のように、お店の前にデモ機を陳列することもできました。ビノテクノの場合、出店の一番の目的は双眼望遠鏡を体験していただくことなので、デモ機陳列の可否はとても重要です。

おかげでたくさんの方に双眼望遠鏡を体験していただいたり、特価品をお買い上げいただきました。あらためてお礼申し上げます。

やはり直にお客様とお話できるのはいいですね。今年はもう出店予定はありませんが、また来年、胎内星まつり(来年こそはぜひ!)か星をもとめてで、みなさんとお会いしたいです。

9/18-19「星をもとめて」出店について

新たに発生する台風が少し心配ですが、今のところ予定通りビノテクノは出店する予定です。

開店時間は、
9/18(日)12:00-22:00
の予定です。9/19(月)の出店はありません。

デモで展示するのは、以下の機材の予定です。

  • BINOKIT本体+10.2cm3枚玉アポ対物レンズユニット
  • 上記専用運搬コンテナ
  • 小型簡易クレードル CRDL-mini
  • 正立プリズム EZP
  • BINOKIT対物レンズ単眼鏡キット
  • 電子ファインダー「アストロイド」
  • 自作電子ファインダー

また今回は販売もあります。主なアイテムは以下のとおりです。

  • 笠井BLANCA-80SED(デモ使用品1本)
  • 高級アイピース(デモ使用品3種類各1本)
  • 笠井WideBino28(新品)
  • EZM単体・銀メッキ・左側仕様(外観難あり品2個)
  • アストロイド(現物なし予約販売のみ、3個限定、今月中に納品予定)
  • EZP(新品)
  • 未使用パーツ、残部品、中古品等
  • アダプター、キャップ等

いずれも特価販売です。価格は当日のお楽しみということで。

それからもうひとつ、会場に来られる方に耳寄り情報があります。

ビノテクノ製品の割引クーポン

を配布します。このクーポンは、今年の12月31日まで何回でも使えます。販売店様からの注文でも使えます。ただし枚数に限りがあります。会場に来られたら早めにお立ち寄りください。割引率については、これも当日のお楽しみということで。

いずれにしてもビノテクノが出店したい星まつりは、胎内星まつり星をもとめてだけで、しかも胎内星まつりが直前にリアル開催中止となってしまったので、今回の星をもとめてに全集中して出店に臨みます。買わなくてもかまいません、ぜひ実物をご覧になって、双眼望遠鏡の見え方を体験してください。たくさんの方のご来訪をお待ちしています。

2018年の出店風景