胎内星まつり ご訪問お礼

8/18-19と予定通り出店しました。たくさんの方にご訪問いただき、ありがとうございました。

出店風景

両日とも昼間は好天に恵まれ過ぎて、厳しい日差しでした。出店者はテントの日陰にいるのでまだましですが、会場を回られているお客様はホントしんどそうでした。

会場風景

そんな中でも多くの方が双眼望遠鏡に興味を持って立ち寄ってくださいました。実際に双眼望遠鏡を覗いた方は、その迫力ある見え方にみなさん驚かれていました。

しかも19日の夜は少し星が見え(胎内に4回参加してはじめて!)、今回デモ機として持ち込んだ102mm3枚玉SDアポ(BINOKIT)で、クリアかつ階調豊富な月面や、針を突いたようなアルビレオの色の対比をお客様に楽しんでいただきました(お店の前は人通りが多かったので、テントの裏側に機材を移動してお見せしました)。

ちなみに鏡筒を平行移動させる目幅調整機構は、こういうシチュエーションに最適です。頻繁な目幅変更に対応というだけでなく、双眼どころか単眼ですら生まれて初めという方にも、すんなりと受け入れてもらえます。ビノテクノの目幅調整は創業以来この方式ですが、その優位性をあらためて認識しました。

また星まつりのもうひとつの楽しみは、同じ出店業者さん同士の交流です。特に両隣は2日間顔を合わせているので、自然に仲良くなります。お客さんが少ないときにいろいろ情報交換させてもらいました。

その中のトピックを2つほど紹介させていただきます。

まず左隣はスワロフスキーのフィールドスコープや双眼鏡を展示されていたハクバ写真館様。こちらの方にレンズ清掃のことを訪ねたら、レンズペンという商品を教えてもらいました。実物をお持ちで、実際にアイピースの清掃を使わせていただいたところ、とても簡単にきれいになりました。帰宅後さっそくこのセットを注文しました。

もう一方のお隣は、LEOFOTOというブランドの三脚を扱っていらっしゃるワイドトレード様。こちらの方は中国の事情にも詳しく、中国ではいわゆる『撮り鉄』さんがほとんどいない(というかおそらく日本だけの流行である)ことを教えてもらいました。意外でした。

三重県からの参加なので大変なことも多いのですが、胎内星まつりは、行けば行ったで毎回得るものが多いイベントです。早くも来年が楽しみです。

胎内星まつり2023で会いましょう!

いよいよ8/18(金)から胎内星まつり2023が始まります。以前お伝えした通りビノテクノも出店します。

出店時間は、
8/18(金)15:30ごろから22:00ごろまで
8/19(土)9:30ごろから22:00ごろまで

の予定です(都合で時間は多少前後します)。8/20の出店はありません。

展示予定のデモ機は、
BINOKIT+10.2cm3枚玉SDアポ対物ユニット
CRDL-mini(小型鏡筒用簡易クレードル)
EZP(正立天頂プリズム)

などです。

双眼望遠鏡を実際に覗く機会は少ないと思います。ぜひビノテクノのブースにお立ち寄りいただき、双眼望遠鏡を体験してみてください。夜間晴れたら星もお見せします。

またデモ用で仕入れたアイピースやパーツ等の処分販売も行います。現品限りの早いもの勝ちです。

さらに各種製品の特価販売もあります。詳しくはビノテクノのブースでご確認ください。

それでは会場でお会いしましょう!

胎内星まつり2019の会場風景

6cm双眼望遠鏡(完成品)再販します!

BINO-60ED

一昨年の販売終了後、複数の方から再販の問い合わせをいただいたので、再度販売することにしました。

この完成品に使われている鏡筒はビノテクノのオリジナル鏡筒です。ベースは笠井トレーディング製BLANCA-60SEDですが、弊社製EZMでもピントが出るようにバックフォーカスを長く取った特注品です。

価格はアルミコート仕様で税別258,000円(税込283,800円)です(すみませんがEZMの値上がり分だけ以前より高くなっています)。

またこの鏡筒は単体でも販売します。特注鏡筒バンド、アリガタ金具付きです。弊社EZMおよび長焦点アイピースと組み合わせると、正立の大型ファインダーになります。

BINOTECHNO-60SED
架台はゼロマウント。前後バランスはだいたいこれぐらいの位置。

詳しくはこちらをご覧ください。

宮古島で星を見てきました

昨年の小笠原ツアーに引き続き、7/14-18の日程で宮古島へ行ってきました。以下はそのレポートです。

まずは宮古島の位置についてです。宮古島は沖縄本島と台湾のちょうど中間にあります。北緯約25°、東経125°と緯度経度とも本州より約10°離れています。そのためさそり座の位置は高く、日出没時間は本州より約40分遅いです。

Google Mapより

アクセスは飛行機が容易です。私は中部国際空港(セントレア)からの直行便で行きました。それ以外にも那覇経由も含めて飛行機がたくさん飛んでます。ハイシーズンの始まりだったこともあって、行きも帰りもほぼ満席でした。

宮古島空港

地図で見ると小さい島ですが、実際に島内をレンタカーで移動してみると、ずいぶん大きい島です。昨年行った父島の数倍のイメージです。特に空港西側の島中心部は背の高い建物がたくさんあり、離島の雰囲気が感じられません。家電ショップ、スーパー、コンビニが普通にあります。

一方中心部から離れて海を見てみると、本州からは想像もできないほど美しい景色が広がっています。

与那覇前浜ビーチ
来間(くりま)島からの景色、海の向こうは宮古島
ムイガー断崖
平安名埼(へんなさき)灯台付近から見た景色
平安名埼灯台
砂山ビーチ
伊良部(いらぶ)大橋
池間大橋

宮古島の周辺には伊良部島、池間島、来間島という小さい島が近くにあります。それらの島にはそれぞれ立派な橋で宮古島と結ばれています。聞くところによると、宮古島に駐屯する自衛隊が台湾有事に直面した際、これらの島も含めて活動できるようにとのことです。実際橋の中ほどが高くなっていて、大型船舶が通行できるようになっています。

さて昼間は空の色も素敵で、しかもすでに梅雨前線は本州まで北上して梅雨が開けているので、夜もずっと晴れるような期待が湧くのですが、実際には毎晩スコールに見舞われました。晴れるとすごい星空が現れますが、30分ももたず、何回でもスコールが来ます。メリハリがあるといえば聞こえがよいのですが「一晩中じっくり観望」ができません。機材は昨年同様BINOKIT+10.2cm3枚玉SDアポ対物でしたが、出しては引っ込め、出しては引っ込めの連続でした。昨年同時期の父島でも似たような状況だったので、この時期の南の離島の気象はこういうものかもしれません。

そんな合間に撮った星空の写真です。ふだん撮らない人なのでクオリティの低さはご容赦願いたいのですが、15秒の固定撮影でこれだけの天の川が写ります。

FUJIFILM X-S10 / 18mmF1.4開放, ISO12800, 15秒固定

スコールの合間を縫ってさそり座あたりに望遠鏡を向けると、明るい対象は言うに及ばず、8等級の小さい球状星団までしっかり見えます。ただ、これは父島でも感じたことですが、肉眼ほどの感動がありません。肉眼や星座双眼鏡(低倍双眼鏡)で見る星空はど迫力ですが、望遠鏡で覗くと星像がうるうるしていて、突き抜けるような爽快さがありません。本来針をついたような像を結ぶ3枚玉SDアポの性能が十分発揮できていません。おそらく湿度あるいは気流の影響と思われます。しかし四方を海に囲まれているのでこれはどうしようもありません。

それからこれは行ってみてわかったことですが、島の中心付近(空港近く)で雨が降っていても、島の端は晴れていることがあるようです(もちろん逆もあり)。それなりに島が広いことの表れと言えますが、それでもこの島のスコールが、いかに局地的であるかが分かります。

ちなみに私は平安名埼(へんなさき)灯台(宮古島の南東端)近くで観望しました。もちろん灯台間近では灯台の光をまともに食らってしまうので、その直撃がない物陰のような場所で観望しました。ある晩、空港近くのホテルを出るときは大雨だったのに、約30分後、平安名埼灯台に着いたら雨が降っていた気配もなく、快晴でびっくりしました。

宿泊先のホテルから撮影

そんなこんなで、一晩たりとも落ち着いて観望することはできませんでした(まったく観望できない晩もあり)。晴れても望遠鏡本来の性能が発揮できなかったこともあって、ちょっと消化不良の星見ツアーでした。

一方、昼間に体験したシュノーケリングは素晴らしいものがありました。宮古島にはシュノーケリング・スポットがいくつもあるそうなのですが、私が行ってきたのは八重干瀬(『やびじ』と読みます)という、宮古島から船で北へ30分ほどの沖合にある広大なサンゴ礁です。ここへ行くには、島内のショップが主催するツアーに参加する必要があります。私はマーレクルーズというツアーに参加しました。

八重干瀬に向けて、出発直後の風景
八重干瀬到着

シュノーケリングは昨年の父島以来1年ぶり。大丈夫かしらと恐る恐る海に入ってみたら、呼吸方法は意外と身体が覚えていました。泳ぎは得意ではないのですが、シュノーケリング・ジャケット(ライフジャケットのようなもの)を着ているので溺れる心配はありません。仰向けになると自然に顔が水面から出ます。

マーレクルーズ様スタッフのカメラによる撮影画像

ツアーのスタッフさんたちはもちろん泳ぎが得意なのでシュノーケリング・ジャケットを着けず、素潜りしてこういう写真を撮ってくれました。

八重干瀬はシュノーケリングで海の底の景色を眺めるのも楽しいのですが、船の上から見る海の色のグラディエーションも素晴らしいです。この世の楽園です。

後日談ですが、シュノーケリングの際、ふくらはぎだけ日焼け止めを塗るのを忘れました。結果、ふくらはぎだけ火傷レベルの日焼けになり、帰宅後皮膚科を受診して塗り薬を処方してもらいました(トホホ)。考えてみるとシュノーケリングはずっとうつ伏せ状態なので、ふくらはぎはその間ずっと日に当たっていました。うかつでした。後で効いた話ですが、宮古島は本州より紫外線が2~3倍強いそうです。

食べ物については、海ぶどうやもずくがおいしかったです。立ち寄った農園で食べたマンゴーも美味でした。ただしどれもそれほど安くありません。しっかり「観光客価格」が確立している印象です。

ソーキそば
ソーミンチャンプルー
グルクンの唐揚げ

以上、星見、海のアクティビティ、食、島内観光と欲張った旅でした。今回も充実した時間を過ごすことができましたが、年齢を考えるともうちょっとセーブした方がよかったかもしれません。

まだ帰ってきたばかりなのに、もう「次回はどこへ行こうか?」と考えている今日このごろです。

「送料無料」表示止めます

これまで弊社ホームページでは、弊社からご購入の場合「送料無料」と案内してきましたが、この表示を「送料は弊社が負担いたします」という表現に改めます。

ビノテクノ注文ページ

ご存じの方も多いと思いますが、全日本トラック協会から悲痛の訴えのニュースがありました。弊社の利用は全体から見れば無いに等しい量ですが、訴えに共感を示したいという意思表示で表現を改めます。

空が明るくなった!?

昨年ぐらいから私の自宅がある三重県桑名市や、プライベート観測所がある三重県北部郊外で「妙に空が明るい」と感じ始めています。

以前は自宅からの電視観望で冗談みたいによく映ったM51が、最近は「あれっ?」と思うぐらいしょぼい映りです。望遠鏡のメッキが曇ってきたのか、はたまた冷却CMOSカメラが劣化したのかといろいろ疑いましたが、そういう事実は見つかりませんでした。

プライベート観測所でも以前は夜半、透明度がよければ星がぎらぎら輝き、天の川もよく見えたものですが、最近そんな日はとんとありません。

これって単純に空が明るくなったってこと?と思ってGoogleで光害について調べてみたら、こんな記事が見つかりました。

省エネのために街灯をLEDに変えたら、光害が増えたという研究結果

5年以上前の記事ではありますが、私の近所で起きていることはこれだと思いました。私の自宅あたりは一応住宅街で、何年も前から町内会が熱心に街路灯のLED化を進めています。既存の街路灯をLEDに交換するだけでなく、住民からリクエストがあればさらにLEDの街路灯を増やしています。しかも交換したLED照明は、旧来のタイプとは比べ物にならないぐらいまばゆいです。星が見えなくなっている原因はもうこれしかありません(思い込み強め)。毎年参加している町内会総会で「今年は何基交換しました。何基追加しました。」という報告を呑気に聞いていた私は今ごろになって事態の深刻さに気づきました。でももう手遅れです。

今世紀の終わり頃、日本の人口は今の半分ぐらいになるという予測で、それに伴って光害も減るのではと密かに期待していたのですが、どうも光害は減りそうにありません。人が住んでいなくてもLED照明だけは煌々と照っているシュールな街の夜を想像するとぞっとします。

10.2cm3枚玉SDアポ インプレッション

数年前BORGBINOKIT+8.5cm対物ユニットを購入いただいたお客様が、最近10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニットを追加購入してくださいました。そのインプッションをいただいたので紹介させていただきます。

好条件で初めて10.2cm 3枚玉SDアポ対物レンズユニットで観望しました。
その時の印象です。

一口に言えば何を見ても感動ものでした。今までは機動性を重視して8.5㎝対物ユニット(これも随分優秀)で見ていたので、双眼望遠鏡の魅力は十分知っていましたが、10.2㎝対物レンズユニットは更に迫力のある姿を見せてくれて、グレードアップして本当に良かったと思いました。
M13はつぶつぶが美しく見え、どれだけ見ていても飽きません。M17、M27等はまるで写真を見ているのではないかと錯覚するほどの濃さでした。
網状星雲をフィルターをつけ見たところ、今までに見たこともない濃さでその姿を見ることができました。
尚、自分は超高級アイピースを所有していないので比較にならないですが、主に使ったアイピースはハイペリオン36mm アスフェリックアイピース、PENTAX XW20、賞月観星XWA13mmです。

感動がストレートに伝わってくるインプレッションをいただき、供給者冥利に尽きます。

このお客様はDIYも得意で、市販品のキャリーバッグのインナーを製作し、車での移動に使われています。こちらも併せて紹介させていただきます。

インナー外観。板はホームセンターで売られている桐材
アリミゾ金具は桐板に固定されている
ビノをアリミゾ金具で固定したところ。接眼部両サイドのL金具は保護用
バッグに収納
収納完了

ちなみにキャリーバッグはこちらのものだそうです。こういうDIYもこの趣味の楽しみのひとつです。

8/18-20 胎内星まつり出店します

4年ぶりにリアル開催される胎内星まつり2023に出店します。

毎年8月最終週の週末開催だったので、それを見越して8/25-27の日程に合わせてホテルを確保しておいたところ、今年は1週間早い8/18-8/20の開催だったので、あわててホテルを取り直しました(笑)

昨年の胎内星まつりは直前でリアル開催中止、翌月に出店した「星をもとめて」も台風の影響で半日のみの開催。リアル出店は不完全燃焼で終わってしまいました。

以前にもこのブログに書いたとおり、ビノテクノが出店したいと思う星まつりは胎内星まつり(新潟県胎内)と星をもとめて(京都るり渓)だけです。お客様とリアルで会える貴重な機会なので、今年こそはという思いで臨みます。

また日が近づいたら展示内容も事前にこちらでお知らせしますね。

2018年胎内星まつりの会場風景

BLANCA-90SDTビノデモ機 処分販売します

売約済み(2024/3/8)

デモで使用したBLANCA-90SDTビノを処分販売します。EZMは銀ミラー仕様です(デモ機製作時に一緒に製作したもの)。

販売価格は税別450,000円(税込495,000円)です。(2024/1/6 値下げ)
販売価格は税別568,000円(税込624,800円)です。

通常の販売価格は税別710,000円(税込781,000円)なので36%お得です。
通常の販売価格は税別710,000円(税込781,000円)なので2割お得です。

ロスマンディ規格アリガタ金具、ファインダー台座は付属します。
架台、三脚、アイピースは付属しません。

購入ご希望の方はビノテクノ宛(info@binotechno.com)にメールをください。

BLANCA-90SDTビノ

電子ファインダー、その後

以前紹介した電子ファインダーの続報です。
(過去ログ「電子ファインダー考」,「電子ファインダー完成」)

手前の赤い筐体が電子ファインダー、奥に見えるのがレーザードットファインダー

前回紹介した通り一旦完成したのですが、レンズ(タムロン17-50mmF2.8ズーム/キャノンEFマウント)がどうにも重く、だんだん煩わしくなってきました。「何とかならないだろうか」と思案していたところ、安価でコンパクトな産業用CCTVレンズが使えることに気づきました。

産業用CCTVレンズのマウントは一般的にCマウント(あるいはCSマウント)なので、ZWO ASI462Cにそのまま取り付けられます。ただし正確にいうとZWO ASI462CはCSマウントです。CマウントとCSマウントは、取り付けのネジ規格が同じで、フランジバックが約5mm異なります。

今回入手したレンズはCHIOPT製FA3501C(35mm/F2)です(12,000円)。カメラのチップサイズが小さいので、こんなレンズでも実用上十分な画像が得られます(最初に使ったタムロン製レンズは今思えばオーバースペックでした)。この組み合わせで画角は5.2°X9.1°になります。

ちなみにこのレンズはCマウントなので、C-CSマウント変換リング(1,100円)も使いました。望遠鏡の大まかな方向づけはレーザードットファインダーを使います。

実際の観望風景

上の写真の架台左側は2台の8インチタブレットです。左側の8インチタブレットでSkySafariを映し、右側のタブレットで電子ファインダーの画像を映します。

SkySafariのスクリーンショット
電子ファインダーのスクリーンショット

上の画像はM35の導入例です。SkySafariの方はあらかじめ「望遠鏡表示」メニューで、電子ファインダーと同じ5.2°X9.1°の「視野インジケーター」と、「照準線」表示が設定してあります。こうしておくと、従来の光学ファインダーとは異なる認識方法で導入ができます。どういうことかというと、脳内パターンマッチングが使えます。

具体的には、まずSkySafariで目的の天体を検索して照準線の中央に持ってきます(上記左側の画像)。このときの視野インジケーター内の目立つ星の配列を覚えておきます。こうしておいて、レーザードットファインダーを使って、当たらずとも遠からずの方向に望遠鏡を向けます。そうすると電子ファインダーの画像に、先ほど覚えた星の配列が見えてきます。あとは星の配列が視野インジケーター内の位置関係と同じになるよう望遠鏡の向きを微調整すれば導入完了です(上記右側の画像)。

従来の光学ファインダーの場合、最寄りの明るい星からいくつかの星をたどって目的の天体を導入します。それに対して電子ファインダーは、左右のタブレットが同じ画像になるよう望遠鏡を動かせば良いので、直感的にわかりやすいです。

難を言えば、CMOSカメラの画像を映すASI CAPSというアプリがときどきフリーズしてしまいます。これがタブレットのCPU性能によるものなのか、USBインターフェースによるものなのかは今のところよく分かりません。正直かなり安いタブレットを使っているのでCPUはそれほど速くありません。またUSBも3.0ではないはずです(CMOSカメラ側はUSB3.0)。映す画像の解像度を下げるとフリーズしにくくなるような気もします。このあたりはもう少し使い込んで確認したいです。

あと、タブレット電源の消耗も速いです。

なお今回電子ファインダーの微調整ブラケットは自作しましたが、SLIK SMH-250を使うのが手っ取り早いです。あとになってこんなに良いものがあるのを知りました。CMOSカメラを除けば比較的安価に構成可能なので、興味のある方は自作してみてください。取り付けのためのサブプレート等の製作でお困りの場合は気軽にビノテクノへご相談ください。

EZMデモ品、まもなくスコーピオ様にて展示開始!

名古屋の天文ショップスコーピオ様店内にて、近日中にEZMのデモ品を展示していただくことになりました。

ミラーは誘電体コート仕様、特注のスタンド付きで展示します。

「店先での観望に使っていただいてOK」と伝えてあるので、お店の状況次第で実際にご覧になることが可能です。EZMは単眼用途でも最高に美しい90度正立像を映し出します。ぜひこれで月や惑星を観てください。天頂プリズムや天頂ミラーでは味わえない迫力が体感できます!

You Tubeで紹介されました!

望遠鏡や機材を紹介するYouTuberボスケさんの『ボスケのレンキンTV』(Lens King’s TV by Bosque Rico)で、ビノテクノの双眼望遠鏡(BINOKIT-BORG + 10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニット)が紹介されました!

同じ天体望遠鏡を2本並べたら凄すぎた!ビノテクノ双眼望遠鏡レビュー

念のため申し添えると、紹介された機材はボスケさんご自身が購入されたものです。弊社から無償あるいは格安で提供したものではありません。この前の回のZWO AM5赤道儀紹介後半で、突然この双眼望遠鏡が登場して驚きました。アリガタ金具の取付が通常と左右逆仕様だったので、最近販売店様経由で買われたものであることが分かりました(まさかお客様がボスケさんだったとは、、、)。

しかも買っていただいた上に、これほど分かりやすく紹介していただけるのは、本当にありがたいことです。本来供給者であるビノテクノがしなければならない解説もしっかりしていただき、感謝しかありません。

あの動画をご覧になってさらに何かご質問のある方は、どうぞ気軽にビノテクノまでお問い合わせください。

TSA120ビノ,その後の進化

一昨年の12月にこちらで紹介したTSA120ビノの続報です。

その後、FC-100DZビノ、FOA-60ビノをご注文いただき、最近は、ユーザー様お持ちのBLANCA-60SEDをファインダーに仕立てるご注文もいただきました。それらをすべてノースマウントCT-30に載せた勇姿がこちらになります!(CT-30の剛性恐るべしです)

向かって右から順に、FC-100DZビノ、TSA-120ビノ、BLANCA-60SEDファインダー(上段)、FOA-60ビノ(下段)
ビノのアイピースはすべてイーソス!
FOA-60+イーソス17mmの星像は目に刺さるほど鋭いそうです。
ファインダー接眼部は笠井トレーディング製2インチ90°DX正立プリズム+同製十字線入りアイピースCH-SWA 32mm/70°

写真では見えづらいのですが、ファインダーの取付はタカハシのAZ微動ステージを介しています。これで方向の微調整を行います。

この贅沢なファインダーのお陰でスターホッピングがますます楽しくなったとのコメントをいただいています。オーナー様、写真のご提供ありがとうございました。

期待通りの鋭像!BLANCA-90SDTビノ

笠井トレーディング9cm3枚玉SDアポ鏡筒BLANCA-90SDTを使った双眼望遠鏡です。これはお客様からの注文ではなく、個人的な興味で作った機材です。いわゆるフォトビジュアルの鏡筒ですが、眼視性能もすごいに違いないと睨んだからです。

クレードルはCRDL-105,架台はノースマウントCT-30、アイピースはハイペリオン非球面31mm

鏡筒径がBLANCA-102SEDと同じ105mmなので、ビノテクノ製クレードルCRDL-105がそのまま使えます。ご覧の通りとてもコンパクトな外観になりました。たった1センチの違いですが、10センチビノと比べるとずいぶん小ぶりな印象があります。

通常この鏡筒のドロチューブ後端にある、構図決定用の360°回転装置は取り外してあります。これがあるとバックフォーカスが短くなってピントが出ません。

この双眼望遠鏡、年明け早々に完成していたのですが、その後天気と自分の都合のタイミングが合わず、つい最近やっと星をまともに見たました。見た瞬間、その星像の鋭さに驚きました。FPL53を使った3枚玉アポなので、それなりの期待をしていたのですが、実際の映像は期待以上のものがあります。輝星は1点でしっかり光り、微光星もちゃんと芯を残して存在を示します。この見え方はまさにFPL53の3枚玉アポ10.2cm対物レンズユニット(BINOKIT用)と同じ見え方です。最強のスペックと言えます。

作ってすぐにデモ機処分するつもりでしたがそれは先に延ばして、しばらくはこれで観望を楽しもうと思っています。