FC-100DCビノ(特注品)

ここのところ特注のご依頼が続いています。今回はタカハシ製FC-100DC(フローライト10cmF7.8)双眼望遠鏡をご紹介します。

鏡筒はお客様からのご支給です。入手された時期が異なるようで、よく見ると、フォーカサーの鋳物部分の色が微妙に異なります。お客様のご希望で、アリガタ金具は右側に、パン棒と目幅調整ハンドルは左側に取り付けました。

フォーカサーはオリジナルのままですが、ストロークが30ミリしかありません。

接眼部の比較写真です。右が改造前(オリジナル状態)、左が改造後です。例によってバックフォーカスが全然足らないので改造しました。

タカハシのシステムチャートには記載がありませんが、フォーカサーと銀色のアダプターリングの間にある鋳物製の筒は取り外せます。これで一気にバックフォーカスが増えるのですが今度はありすぎで、アイピースによってはピントの出ない可能性があります。そこで、先述の銀色のアダプターリングを特注製作して交換しました。何も言わなければオリジナルと区別がつかない外観にしてあります。この特注リングのおかげで、例えばマスヤマのアイピースのように、突き当て面にピント位置があるアイピースはフォーカサーストロークのど真ん中で合焦します。別の言い方をすると、バックフォーカス長さを適切な位置に持ってくれば、フォーカサーのストロークは30ミリで十分です。

FL-102Sビノ(特注品)

お客様から特注でご依頼いただいていたビクセン製FL-102S(フローライト10cmF9)双眼望遠鏡が完成しました。

鏡筒はお客様自ら入手されて、ビノテクノへご支給くださいました。最近の鏡筒に比べると全長が長いため、クレードルの鏡筒バンド間隔も長めにしてあります。

この鏡筒、ご存じの方も多いと思いますが、実は2種類の焦点距離の製品が出回っています。ひとつは900mm、もうひとつは920mm。同じ型番の鏡筒でこういうケースは珍しいです。しかも、鏡筒側面のシールに記載されている焦点距離と、対物レンズセルに刻印されている焦点距離が異なっている鏡筒も見たことがあります。とても紛らわしいです。ただし今回ご支給いただいた鏡筒は対物レンズセルの刻印も、シールの記載もすべて同じでした。

上の写真ではクレードル側面に取り付けたアリガタ金具で架台に載せていますが、これは出来栄え確認用の載せ方です。今回のお客様はこれを大型ビデオカメラ用のカウンターバランス雲台(VINTEN製VISION8システム)に載せるご予定です。正直に言うと、こういう雲台があるのを今回はじめて知りました。メーカーは異なりますが、カウンターバランスの動きを解説したサイトがあったのでご紹介します。

カウンターバランス機能解説

この雲台に載せるため、写真には写っていませんが、クレードル下面に3/8インチカメラネジのプレートが取り付けてあります。

FL-102S鏡筒のオリジナルの接眼部は2インチアイピースが使えません。仮に使えたとしても、バックフォーカスがまったく足りません。そのため、接眼部はロープロファイルの特注アダプターリング(追加厚み13ミリ)と、2インチアイピースが使える笠井トレーディング製STマイクロフォーカス接眼部(全長45ミリ/ストローク30ミリ)で構成しました。いつもなら同じく笠井トレーディング製高機能DXマイクロフォーカス接眼部(全長62.5ミリ/ストローク70ミリ)を使うのですが、鏡筒の短縮加工を避けるため、STマイクロフォーカス接眼部を採用しました。

接眼部の比較写真です。右がオリジナルの接眼部、左が今回換装した接眼部です。オリジナルは2インチアイピースが使えないので単純な比較は無理があるかもしれませんが、アイピース突き当て面の位置を約45ミリ短くすることができました。ご希望があれば、この改造だけのご依頼も承ります。

完成後、出来栄え確認のため、ほぼ満月の月面にビノを向けてみました。コペルニクスから伸びる光条の濃淡が実に見事でしばし見とれてしまいました。すでに絶版となっている鏡筒ですが、対物レンズの優秀さは、現在出回っている高級アポにまったく引けを取りません。

EZMパーツの在庫残りわずか

EZMの金属パーツの在庫が残りわずかになりました。

早めに追加注文したつもりでしたが、思った以上に双眼望遠鏡やEZMの受注が増え、金属パーツの残りが1セット分となってしまいました(ミラーの在庫は十分あります)。しかも、従来どおりのリードタイムなら今月中に入荷する予定でしたが、加工メーカーが超多忙らしく、来年2月頃になるかもしれないという連絡がありました。

そういうわけで、加工業者さんには「なるべく早く」とお願いしていますが、これから双眼望遠鏡やEZMをご注文をいただくお客様には少しお待ちいただくことになります。たいへん申し訳ありませんが、ご了解ください。

10/7~10/9臨時休業

大変申し訳ありませんが、10/7(月)~10/9(水)の間、臨時休業させていただきます。その間の問い合わせ等の返事は10/10以降になります。あしかあらずご了解ください。

FOT104ビノ

FOT104ビノの完成写真をHPの写真紹介ページに掲載しました。

この鏡筒の旧モデル名はD104でアルマイト色がダークグリーンでしたが、新モデルではライムグリーンに変わりました。(2年前にD104ビノを製作しています)

今回お客様の強い要望で、第1ミラー(対物レンズに近い側のミラー)にラージミラー(有効径50mm)を使いました。ラージミラーの場合、ミラーが大きすぎて2インチバレル(差し込み)が使えないので、特注リングを製作しました。

この特注リングをロープロファイルに設計したおかげで、ピントに十分な余裕ができました。ナグラータイプ4-22mmでピント余裕は約20ミリあります。これだけあれば、ニコンのNAV-17HWでもピントが出ます。

通常アルマイト色が青のEZMは、今回ビノテクノからの提案で、鏡筒のアルマイト色に合わせてみました。結果はご覧の通り、美しい仕上がりになりました。

「星をもとめて」出店キャンセル

明日から開催される京都の星まつり「星をもとめて」ですが、近い身内に不幸があったので、葬儀参列のため出店をキャンセルします。楽しみにされていた方にはたいへん申し分けないのですが、どうかご容赦ください。

星をもとめて出店します

以前ブログに書いたとおり、京都で行われる星まつり星をもとめてに今年も出店します。出店時間は9/22(日)の13時から23時ぐらいまでです。9/23(月)の出店はありません。

今回はD102mmF7/EDアポ対物レンズユニット付の双眼望遠鏡化キットを1セット展示します。

これ以外にもデモで使用した機材(鏡筒含む)や余ったパーツを販売します。どうぞ気軽にお立ち寄りください。雑談歓迎です。

FOT104ビノ製作中

10センチ超高級アポFOT104(旧名D104)ビノ(特注品)の製作中スナップです。

仕様についてはまた後日詳しく説明しますが、第1ミラーと第2ミラーの間のリングと、接眼部への取り付けリングを、鏡筒と同じ明るい緑にしました。そのおかげで美しいコーディネートが出来上がりました。

胎内星まつり来訪お礼

今年の胎内星まつりが無事終了しました。今年も多くの方にご来訪いただきありがとうございました。実際に見ていただいた方には、双眼望遠鏡の楽しさが間違いなく伝わったと思います。すぐにお買い上げいただかなくても、「いつかは」と思っていただけたなら、この出店は大成功です。

昨年に続いて某天体からお忍びで来られたお客様御一行

胎内星まつり出店します

いよいよ来週末は胎内星まつり(@新潟県)ですね。先日ブログに書いたとおり、ビノテクノは出店予定です。胎内への出店は今年で3回目になります。出店時間は8/23(金)が15時ぐらいから23時ぐらいまで、8/24(土)が10時ぐらいから23時ぐらいまでです。8/25(日)の出店はありません。

今年は双眼望遠鏡化キットを2セット展示します。2セットのうち1セットはD102mmF7/EDアポ対物レンズユニット付、もう1台はD85mmF6/EDアポ対物レンズユニット付です。それぞれの見え味、大きさ、重さを体感していただきたいです。

ちなみに自宅の三重県からは電車でJR新発田駅まで行き、そこから関東在住の協力者の車に乗せてもらって会場入りします。展示機材等の荷物は明日その方宛に発送し、一緒に持ってきてもらいます。

当日会場で双眼望遠鏡が売れることはまずないので(笑)、出店経費を考えると直接的には赤字なのですが、まだ一般的な機材と言えない双眼望遠鏡を実際に見ていただきたいのと、天文マニアさんたちの生の声を聞くために今年も出店します。ぜひ気軽にお立ち寄りください。雑談歓迎です。

※ 少ししかありませんが、今年も余ったパーツを何点か即売します。

BLANCA-102EDPビノ 製作可能です

笠井トレーディングから新発売されたBLANCA-102EDP(口径10.2cm F11)を1本入手しました。F11というノスタルジックなスペックと、双眼望遠鏡素材としての興味、そして何より10万円を切る価格に惹かれたからです。

外観の印象は、思ったより大きいです。写真を見ると細長い鏡筒をイメージしてしまいますが、実際には10センチF7の鏡筒がそのまま長くなっています。考えてみたら当たり前ですね(笑)。もちろん長くなった分、重いです。

これにバーダーの2インチ天頂ミラーを使って(EZMを使わなかったのはピントが出なかったからです。詳細は後述)、月と木星を見てみました。

まずは月面ですが、「F11」という期待通り、実にスッキリした見え方です。月縁に色が付きません。そして当然シャープです。カリカリッとしたクレーター群が小気味良いです。

倍率を上げて木星を観たところ、面白いことに気づきました。手持ちのアイピースを取っ替え引っ替えいろいろ試したところ、オルソやプルーセルといったオーソドックスなアイピースとの相性が抜群でした。縞の形も、色の違いも分かりやすかったです。

一方見かけ視野の広い今どきのアイピースは軒並みぱっとしません。シーイングが悪くなったのかと勘違いするぐらい像が崩れます。これは勝手な想像ですが、これらのアイピースが設計されたのはすでに対物レンズのFが小さくなっていた時代で、小さいFに最適な設計がなされているのではとないかと思います。逆にオルソやプルーセルが設計された頃はF10以上が普通だったので、相性が良いのかもしれません。

月や木星以外の印象でいうと、特に低倍率で星像がシャープです。FPL-53を使った対物レンズと遜色ありません。星の色の表現も素晴らしく、アルビレオに向けると、もう何度も見ているはずなのに、思わず見入ってしまいます。

このように眼視性能に優れた鏡筒なので、これで双眼望遠鏡を作ってみたくなるのですが、残念ながらビノテクノ製のEZMではほとんどのアイピースでピントが出ません。唯一ピントが出たのは、パンオプティック24mmだけでした。このアイピースのピントは、アイピース取付面から対物側へ6ミリの位置にあるので、ぎりぎりピントが出ます。他のアイピースはフォーカサーをいっぱいに繰り入れてもピントが出ません。「もうちょっと」なんですが。。。

笠井トレーディングHPにも掲載されている延長筒(120mm)を外すと、今度はフォーカサーをいっぱいに繰り出してもピントが出ません。フォーカサーのストロークが92mmなので、まさに帯に短したすきに長しです。延長筒の長さが60mmぐらいならありがたかったです。

とはいっても、双眼望遠鏡にできないかといったらそうでもありません。フォーカサーを詳細に見てみると、2インチスリーブとなっているアダプターリングの厚みが20ミリもあるので、これを8ミリ程度の厚みのものに作り変えればほとんどのアイピースでピントが出ます。

クレードルについては、鏡筒径がBLANCA-102SEDと同じなので、それ用のクレードルが使えそうです。ただし鏡筒が長いので、もう少しだけ部品を足して、鏡筒バンドの間隔を広げたほうが良さそうです。

冒頭に書いたとおり鏡筒が重いので、双眼望遠鏡に仕立てたときの重さも、従来の10センチ双眼望遠鏡より重くなります。そのため、比較的剛性の高いAZ-3経緯台(笠井トレーディング)でも厳しいように思います。高倍率での使用も考えると、AZ-EQ6GT(ケンコー・トキナー)やAZマウントPro(iOptron)がお勧めです。

そういうわけで、この鏡筒での双眼望遠鏡は製作可能です。ただし特注になるので、ご注文はビノテクノへ直接お願いします。

BORG 107FL Bino @digiborg

アストロヒューテック様(アメリカ)のブログに、BORG107FLビノ(クレードルとEZMはビノテクノ製)とiOptron製架台を組み合わせた写真が掲載されました。

BORG 107FL Bino

BORG107FLビノもそれなりに大きい機材ですが、この組み合わせはとてもバランス良く見えます。

この架台やケンコー・トキナー製AZ-EQ6GTは自動追尾ができるので惑星観望も楽しめます。優秀なフリーストップ架台でも惑星観望は可能ですが、便利さの点では自動追尾架台に勝てません。もちろんその分重いのですが。。。

6/22 ディープスカイ観望会@三重県民の森 参加します

毎月下弦の月付近の週末に、三重県民の森で、名古屋の望遠鏡ショップスコーピオ様主催のディープスカイ観望会が催されることになりました。初回の6/22にビノテクノもデモ機を持参して参加する予定です。双眼望遠鏡に興味のある方、ぜひお越しください。現地は今年開通したばかりの新名神・菰野インターから10分ほどのところにあります。