FC100DFビノ on ブルドッグ2架台

レポートが続きます。今度は7/15のブログで紹介したタカハシFC100DFビノを購入されたお客様からのレポートです。

 

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なかなか週末の予定がとれず、昨晩ようやくファーストライトを迎えることができました。

M31、h‐χ二重星団、M42、M45などを観望しましたが、
両目でみる宇宙は本当に素晴らしく、とくに星々のなかに浮かんでみえるM31は鳥肌ものでした。
なんと言ったらいいのでしょうか、片目だといかにも覗いている感じですが、
両目で見ると自分がそこに居て見ているような臨場感をより強く感じる気がいたします。

また、片目と両目では疲労度が全然違います。両目ならいくらでも見ていられます。

エンコーダキットはブルドッグ2経緯台に無事取り付き、
Nexus2とSky Safariの最新Ver.6の組み合わせで使用しましたが、
問題なく動作しています。導入精度も良好で非常に便利です。

ブルドッグ2経緯台はフリーストップで操作性も良好ですが、
重量級アイピースで仰角が高くなったときバランスが崩れるので
今後ウエイトの取り付け位置など調整したいと思っています。

SLIKプロフェッショナルN三脚は比較的軽量な割に剛性が高く、
今回の双眼望遠鏡にはぴったりの組み合わせだと思いました。
このたびはご配慮いただきこれらセットを安価に手に入れることができ、大変感謝しております。

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BLANCA-102SEDビノ in 北海道

 

先週紹介した方とは別のお客様から、納品したビノの写真とコメントをいただいたので紹介させていただきます。

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おとといの金曜と昨日の土曜日は晴れましたので早速観望に行ってきました。行ったのは観測所のある美瑛町です。観測所は知人の所有物ですが、使わないのでそこをお借りして使っております。

金曜日は夜露が多くその上-2℃と冷え込んだので霜も結構降りました。

使用マウントはAZマウントProです。

最初ちょっと心配したEMZの調整ですが、思ったよりも簡単で、暗い現場でも左右のスリーブの平行は問題なく出すことができました。 またXY調整のネジですが、これも簡単にできるので問題ありませんでしたが、意外とアイピースの交換だけでもXYがずれていることがあって、結構頻繁に調整がいると感じました。

金曜日はファーストライトになりますので期待していましたが、思ったよりあまりいい感じに見えず、おまけに目の熱と湿気でアイピースが頻繁に曇り、あまりいいコンデションではありませんでした。 特に網状星雲とかM31は以前に見た私が他に持っているBLANCA-110EDの方がよく見えたような印象を受けました。たった8mmの差がこんなに出るものかとちょっと不安でした。 また、アイピースの重量差によるアンバランスから導入精度が悪くなったり、高度回転軸が回ってしまったりと言う問題点も有り直さないとなりません。 このアンバランスは鏡筒が届いて自宅でマウントに載せてみたときにすでに気が付いていたことなので、ヤフオクですでにカウンタウェイト用として600gのウエイトを落札していましたが、これは昨日の夕方届きました。 このウエイトに使うシャフトは手持ちのもので六角形のアルミのシャフトがあり、その太さがちょうどいいのでそれでカウンタウェイトを作りました。 その画像もお付けします。

昨日はすごく良い天気でしたので、再確認のために行ってきました。 この日は夜露も殆ど降りなかったので霜も少なめでした。 最初は網状星雲を導入しました。笠井トレーディングのSWA32mmで見てみるとNGC6992の方はうっすらと存在が分かりましたが、UHCフィルタを付けてみるとはっきりとまではいかないまでもより濃く見ることができました。でもさすがに双眼です。ずっと見ていても目が疲れないのでだんだんと濃淡やら入り組んだ感じが見えるようになってきます。 また、NGC6960の方はフィルタで見るとうっすらとその存在が分かります。前日の金曜日とはだいぶ違います。

北アメリカ星雲です。これもSWA32mmとUHCフィルタ使用ですが、導入が終わった時はよく分かりませんでしたが、微動であちこち動かしてみてちょうどメキシコ湾のあたりが見えたときはあまりにはっきり見えるので思わず笑ってしまいました。ノーフィルタでも存在は分かりましたが、当たり前ですがUHCフィルタを付けた方がより濃く見えます。

M57です。これはペンタックスXW7mmとノーフィルタで見ましたが、淡いですがまるでたばこの煙の輪がポッカリ浮かんで見えるように見えます。UHCフィルタを使うとより白くなってやはり浮かんでいるように見えました。

M27です。これもXW7mmとUHCフィルタですが、白い塊のようなものが浮かんでいるように見えますが、そらし目だと亜鈴状になっているのが分かります。

らせん状星雲です。これはSWA32mmですがノーフィルタだとやっぱり10cmですね、ほとんど存在が分かりませんでしたが、UHCフィルタを付けるとうっすらとドーナツ状の大きな物があるのが分かりました。

いよいよM31です。これもSWA32mmを使いましたが、約3°の視野いっぱいに広がって見えます。また気のせいか銀河の北側がより濃く見えましたし宇宙に銀河が浮いているようにも見えます。これは今まで単眼では気が付きませんでした。 20年近く前に45cmのドブソニアンを持っていたことがありましたが、もう古い記憶ですが、それの単眼で見るよりも臨場感があるような感じがします。もちろん腕の暗黒帯の見え方など細かな描写は45cmの方が上ですが。 でもこれはまる間近で見ているような気がしました。

二重星団ですが、SWA32mmを使いましたが、まるで宝石箱のようで今まで単眼では気が付きませんでしたが、なぜか小さい星に見えるのにすごくキラキラとして明るいのがあるのに気が付きました。こういう星が他の星よりも近く見えます。またアポなので星がすごくシャープですし色収差も全く分かりません。 もう宇宙船の窓からのぞいているようです。

ペルセウス座α星付近も見ましたが、SWA32mmで微動を使って流していると、明るい星で宇宙が照らされているようにも見え、まるで宇宙を飛んでいる宇宙船の窓から星の景色が流れているかのような印象を受けました。もう感動的です。これは双眼ならではの世界だと思います。

スバルです。SWA32mmを使いましたが、画面全体が薄いガスで覆われているので、全体的に白っぽく見えうっすら濃淡もあります。また、二重星団の所でも見たようなすごく小さな明るい星が他の星よりも近く見えました。

M42です。ノーフィルタでもM42のガスがι星まで回り込んでいるのがうっすらと確認できます。またNGC1980もι星の周りにあるのが分かりました。それからM42のガスが赤みを帯びているようにも見えましたがこれは気のせいか錯覚かもしれません。

バラ星雲です。SWA32mmでは12番星など特徴ある6個並んだ星の周りに何となくうっすらとガスがあるのが分かりましたが、UHCフィルタだとそのガスに少し入り組んだ濃淡のあるのが分かります。

モンキー星雲です。SWA7mmとUHCフィルタでは薄くですが白くなったモンキー星雲の形が分かります。

他にも色々と見ましたが、やはり双眼望遠鏡は長時間疲れず見続けることができるので、最初分からなかった濃淡や形・立体感が見えて来るのがすごいと感じました。それと双眼視からくる臨場感も特筆すべきことだと思います。 今まで単眼では片目をつむっている関係で、だんだんと片目が疲れてきて同じものを長時間見ることはありませんでした。 私はベテラン観測者ではありません。ひょっとするとベテラン観測者では単眼でもそんなことはないかもしれませんが。 双眼望遠鏡を体験したのでもう単眼には戻れないですね。

それから昨日作製したカウンタウエイトですが、使い勝手は抜群でこれで軽いアイピースも心配なく使うことができます。

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BLANCA-102SEDビノ on iOptron AZ Mount Pro

先日納品したお客様から、写真をいただいたので紹介させていただきます。双眼望遠鏡はビノテクノのBLANCA-102SEDで、架台は iOptron製AZ Mount Proです。私自身この架台の実物を見たことは一度もないのですが、思ったより大きくて、10センチビノを持たせても余裕がありそうです。

コメントもいただいているので紹介させていただきます。

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本日夕方に届きました。

早速、AZ Mount Proを使って二重星団、M45等を観てみました。

5キロのウェイト1個でバランスも問題なく余裕で駆動しました。

導入精度は火星のワンスターで、70度51倍のアイピースの視野内に導入できてます。

やはり双眼視はラクですね
何時間でも観てられそうです。
時間が取れる週末に、じっくり観てみたいと思います。

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BORG双眼望遠鏡化キット(予告)

早ければ今年の12月ごろ、BORGの80Φ鏡筒対物レンズを2本ねじ込んだら双眼望遠鏡になるBORG双眼望遠鏡化キットの発売を計画しています。下の写真は、今年8月の胎内星まつりでデモ展示した試作品です。

例えばこのキットに、BORG77EDII対物レンズを取り付けるとこんな感じになります。

双眼望遠鏡の楽しさは理解しつつも高価であるため、購入に二の足を踏まれる方が多いことをよく承知しています。その解決策のひとつとして提案するのがこのキットです。鏡筒とクレードルを一体化することでコストダウンを図り、接眼部やEZMも付属して安価に提供します。すでにBORG鏡筒を1本お持ちの方は、対物レンズをもう1個と、このキットを買い足せば双眼望遠鏡のオーナーになれます。対物レンズを買い直してグレードアップさせることも可能です。

ちなみに上記写真の試作品は、胎内星まつりでご覧になられた方から購入希望をいただき、売却しました。その方から先日コメントをいただいたので紹介させていただきます。

本日、107FLも到着して、無事にファーストライトを迎えました。双眼視できるまでに時間がかかるかなと思っていましたが、X, Y 調節ネジを少し動かすだけであっという間に合って、システムの精度の高さに驚きました。第一印象の通り、ボーグ用の試作品クレードル、とてもしっかり感もあり安心して使えます。

ベランダで、月面と火星を120倍で見てみましたが、今まで気づかなかった月の暗い海のうねうねした形状まで立体感を感じられるように見えており、大満足でした。なぜか見ていて飽きない、長時間楽しめる月面でした。火星の極冠と模様もしっかりと見えていました。

クレードルに対物レンズをねじ込むタイプのこのボーグ用試作品は、クレードル自体がいわば鏡筒のようで、胎内星まつりで見た時から外見が気に入っています。目幅調節もスムーズで精度が高く、とても安定しています。

さらに後日写真とコメントをいただきました。遠くに見えているのは、中秋の名月と東京スカイツリーです。

製品版のキットは、この試作品よりさらに軽量化を図るため、もっと削り込んだ形状になります。販売価格も含めた詳細は、発表できる準備が整い次第、こちらで紹介させていただきます。

また、これは来年以降の話になりますが、このキットの取り付けに合わせたBORG以外の対物レンズ、別の言い方をすると、BORGと同じ取り付け規格の対物レンズの調達も検討しています。メーカーに近い複数の関係者によると、この製造はそれほど難しくないそうです。「要は鏡筒の前半分でしょ。」とのことでした。

星をもとめて ご来訪お礼

9/23京都府るり渓で開催された星まつり『星をもとめて』に出店しました。ご来訪いただいたみなさま、ありがとうございました。

今回デモ展示したBLANCA-125SEDビノは予想以上に好評でした。とりわけ日没後の月面観望は、目の肥えたマニア様たちにもご満足いただけました。明るい対象でも色収差の出ないこの鏡筒はかなり優秀です。

 

9/23星をもとめて

以前このブログでお伝えした通り、9/23(日)から開催される星まつり『星をもとめて』(@京都)にビノテクノも出店します。持参するデモ機は、これも以前このブログで紹介したBLANCA-125SEDビノです。双眼望遠鏡に興味のある方、どうぞ気軽にお越しください。今回も特売品があります。

双眼装置より双眼望遠鏡の方がワクワクするワケ

よくいただく質問に「双眼望遠鏡と双眼装置の違いは?」があります。

どちらも両目で見るので片目より認識力は上がりますが、その上で「どっちがどうなの?」というのが上記の質問の趣旨です。

以前ブログにも書いた双眼望遠鏡のメリット、デメリットは以下の通りです。

[メリット]低倍率が出しやすい
[デメリット]コストが高い、大口径が作りにくい

双眼装置はこの逆です。でもこれだけでは質問者はすっきりしません。

「仮に口径も同等、倍率も同じだとすると、見え方も同じなの?」がおそらく本当に聞きたいことです。

実をいうとこの「口径が同等」は曲者で、口径面積が同等ということなら10センチ双眼とそのルート2倍の14センチ単眼+双眼装置ということになりますが、光学性能も同等となると事実上不可能で、客観的な比較ができません。

それでも自分の経験に照らせば「双眼望遠鏡の方がワクワクする」と私は答えます。

自宅ドームの25センチマクストフニュートン(単眼)を使う時は双眼装置を使いますが、双眼望遠鏡で感じるワクワク感を一度も感じたことがありません。もちろん、これで見る月面はなかなかの迫力ですが、なぜかワクワク感がありません。ところが10センチ双眼望遠鏡で月面を見ると、見えている情報量が少ないにも関わらずワクワク感があります。なぜだろうと私自身ずっと不思議に思っていました。

ところが最近、「これと同じかな?」と思える理屈を見つけました。それは天体写真です。

デジタル時代の天体写真は、何枚もの画像を重ねてS/N比を上げます。その際同じ画像を重ねることはしません。それではS/N比が上がらないからです。必ず違う時間に撮った写真を重ねます。そうすることでノイズを取り除き、対象の天体を浮かび上がらせます。

双眼装置の場合、同じ画像をコピーして左右の目に見せているので、両目で見ている安定感を除けば、それほどS/N比は上がりません。

一方双眼望遠鏡は、独立した光学系を通ってきた画像を両目で見ているので、左右の微妙な違いを脳が合成してS/N比を向上させます。この無意識のうちに行われる脳の合成がワクワク感の正体ではないかと思っています。

科学的根拠はありませんが、今のところ自分の中で一番腹落ちしている説明です。

BLANCA-125SEDビノ on AZ-EQ6GT

以前このブログで紹介したBLANCA-125SEDビノの、架台AZ-EQ6GTへの載せ方を変えてみました。

前回の載せ方は普通の片持ちでしたが、オーバーハング量が大きく転倒が心配でした。今回は写真のようにビノ本体が架台の真上に来るようにしました。

 

AZ-EQ6GTに取り付けてある黒い角柱は、工業用のアルミフレーム(断面サイズ120mm×40mm)です。バランスウェイトとウェイト軸は、AZ-EQ6GTの付属品をそのまま流用しました。したがって今回新たに用意したのはこのアルミフレームと、アリガタ金具、アリミゾ金具、3枚のサブプレートだけです。

架台本体とビノの間に割と大きな隙間があるのは、ビノが天頂を向いた際、架台本体から出ているケーブルと接触しないようにするためです。

総重量はカタログスペックをはるかに超えていますが、最高速でも無理なく動きます。重心が水平軸からそれほど離れていないため、転倒の不安もなくなりました。

ご覧になってわかるように、この載せ方は他の鏡筒ビノ、他の片持ち経緯台にも使えそうです。

BLANCA-125SEDビノ with ラージミラーEZM

以前紹介したラージミラーのEZMを使って、BLANCA-125SED(笠井トレーディング)の双眼望遠鏡を製作しました。

同じBLANCAの102SEDと比べると、125SEDはかなり大きくて重いです。そのため、クレードルに使用するガイドシャフトはワンランクサイズアップしてあります。鏡筒、クレードル、EZM、アイピースの総重量は約20キロになります(BLANCA-102SEDビノの約2倍)。

この写真ではスカイウオッチャーのAZ-EQ6GT架台に載せています。高速駆動は問題なく動くので、モータの負荷的には大丈夫ですが、見た目のバランスが悪く、転倒の不安があります。そのため、載せ方をもう一工夫する予定です。

EZMの第1ミラー(対物側ミラー)はラージサイズミラー(銀メッキ仕様)が組み込まれています。横シフト量を確保するため、第1ミラーボックスと第2ミラーボックスの間にスペーサが追加してあります。

笠井トレーディングのHPでも「裏技情報」として紹介されていますが、BLANCA-125SEDは鏡筒本体と接眼部の間の延長筒を外すことでバックフォーカスが約60ミリ追加されます。もちろんこのビノもその延長筒は外してあります。このため、写真に写っているナグラータイプ4-22mmを使った場合でもまだピントに40ミリ近く余裕があります。

ちなみにこのビノはデモ品です。諸般の事情で「胎内星まつり」(8/24-26)にはお見せできませんが、「星をもとめて」(9/23-24)と「北八ヶ岳小海・星と自然のフェスタ」(10/12-14)に持ち込んで見ていただく予定です。