10.2cm3枚玉SDアポ インプレッション

数年前BORGBINOKIT+8.5cm対物ユニットを購入いただいたお客様が、最近10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニットを追加購入してくださいました。そのインプッションをいただいたので紹介させていただきます。

好条件で初めて10.2cm 3枚玉SDアポ対物レンズユニットで観望しました。
その時の印象です。

一口に言えば何を見ても感動ものでした。今までは機動性を重視して8.5㎝対物ユニット(これも随分優秀)で見ていたので、双眼望遠鏡の魅力は十分知っていましたが、10.2㎝対物レンズユニットは更に迫力のある姿を見せてくれて、グレードアップして本当に良かったと思いました。
M13はつぶつぶが美しく見え、どれだけ見ていても飽きません。M17、M27等はまるで写真を見ているのではないかと錯覚するほどの濃さでした。
網状星雲をフィルターをつけ見たところ、今までに見たこともない濃さでその姿を見ることができました。
尚、自分は超高級アイピースを所有していないので比較にならないですが、主に使ったアイピースはハイペリオン36mm アスフェリックアイピース、PENTAX XW20、賞月観星XWA13mmです。

感動がストレートに伝わってくるインプレッションをいただき、供給者冥利に尽きます。

このお客様はDIYも得意で、市販品のキャリーバッグのインナーを製作し、車での移動に使われています。こちらも併せて紹介させていただきます。

インナー外観。板はホームセンターで売られている桐材
アリミゾ金具は桐板に固定されている
ビノをアリミゾ金具で固定したところ。接眼部両サイドのL金具は保護用
バッグに収納
収納完了

ちなみにキャリーバッグはこちらのものだそうです。こういうDIYもこの趣味の楽しみのひとつです。

BLANCA-90SDTビノデモ機 処分販売します

売約済み(2024/3/8)

デモで使用したBLANCA-90SDTビノを処分販売します。EZMは銀ミラー仕様です(デモ機製作時に一緒に製作したもの)。

販売価格は税別450,000円(税込495,000円)です。(2024/1/6 値下げ)
販売価格は税別568,000円(税込624,800円)です。

通常の販売価格は税別710,000円(税込781,000円)なので36%お得です。
通常の販売価格は税別710,000円(税込781,000円)なので2割お得です。

ロスマンディ規格アリガタ金具、ファインダー台座は付属します。
架台、三脚、アイピースは付属しません。

購入ご希望の方はビノテクノ宛(info@binotechno.com)にメールをください。

BLANCA-90SDTビノ

TSA120ビノ,その後の進化

一昨年の12月にこちらで紹介したTSA120ビノの続報です。

その後、FC-100DZビノ、FOA-60ビノをご注文いただき、最近は、ユーザー様お持ちのBLANCA-60SEDをファインダーに仕立てるご注文もいただきました。それらをすべてノースマウントCT-30に載せた勇姿がこちらになります!(CT-30の剛性恐るべしです)

向かって右から順に、FC-100DZビノ、TSA-120ビノ、BLANCA-60SEDファインダー(上段)、FOA-60ビノ(下段)
ビノのアイピースはすべてイーソス!
FOA-60+イーソス17mmの星像は目に刺さるほど鋭いそうです。
ファインダー接眼部は笠井トレーディング製2インチ90°DX正立プリズム+同製十字線入りアイピースCH-SWA 32mm/70°

写真では見えづらいのですが、ファインダーの取付はタカハシのAZ微動ステージを介しています。これで方向の微調整を行います。

この贅沢なファインダーのお陰でスターホッピングがますます楽しくなったとのコメントをいただいています。オーナー様、写真のご提供ありがとうございました。

期待通りの鋭像!BLANCA-90SDTビノ

笠井トレーディング9cm3枚玉SDアポ鏡筒BLANCA-90SDTを使った双眼望遠鏡です。これはお客様からの注文ではなく、個人的な興味で作った機材です。いわゆるフォトビジュアルの鏡筒ですが、眼視性能もすごいに違いないと睨んだからです。

クレードルはCRDL-105,架台はノースマウントCT-30、アイピースはハイペリオン非球面31mm

鏡筒径がBLANCA-102SEDと同じ105mmなので、ビノテクノ製クレードルCRDL-105がそのまま使えます。ご覧の通りとてもコンパクトな外観になりました。たった1センチの違いですが、10センチビノと比べるとずいぶん小ぶりな印象があります。

通常この鏡筒のドロチューブ後端にある、構図決定用の360°回転装置は取り外してあります。これがあるとバックフォーカスが短くなってピントが出ません。

この双眼望遠鏡、年明け早々に完成していたのですが、その後天気と自分の都合のタイミングが合わず、つい最近やっと星をまともに見たました。見た瞬間、その星像の鋭さに驚きました。FPL53を使った3枚玉アポなので、それなりの期待をしていたのですが、実際の映像は期待以上のものがあります。輝星は1点でしっかり光り、微光星もちゃんと芯を残して存在を示します。この見え方はまさにFPL53の3枚玉アポ10.2cm対物レンズユニット(BINOKIT用)と同じ見え方です。最強のスペックと言えます。

作ってすぐにデモ機処分するつもりでしたがそれは先に延ばして、しばらくはこれで観望を楽しもうと思っています。

CRDL-mini on ブルドッグ架台

昨年末に納品した小型簡易クレードルCRDL-miniのオーナー様から写真をいただいたので紹介させていただきます。

接眼部の正立デバイスは弊社EZPです

CRDL-miniのオリジナル状態は側面にアリガタ金具を設けた側面取付ですが、

CRDL-miniのオリジナル状態

今回はブルドッグ架台(国際光器)に載せた事例です。

パン棒はオーナー様にて取付

当初ブルドッグ架台のフォークにそのまま載せることを考えましたが、それでは鏡筒の上下方向調整ネジが操作しづらいことと、CRDL-miniのフレームそのものに剛性があることから、フォークの底板を撤去して取り付けました。

鏡筒とその下のアリガタ金具はオーナー様にて取付

またブルドッグ架台の幅がわずかに狭かったので、両サイドに厚み10mmのカラーを挟んで、計20mm幅を増やしました。

このように、お客様のご希望に合わせて載せ方も柔軟に対応いたします。まずは気軽にご相談ください。

アイベル様にて双眼望遠鏡展示中

望遠鏡ショップ・アイベル様のご厚意で、本日(1/4)から今月末まで、ビノテクノの双眼望遠鏡BINOKIT(ビノキット)+10.2cm3枚玉SDアポ対物ユニットを店内に展示させていただくことになりました。

店内展示中の様子。架台はノースマウントCT-20。

実物を見ることができる貴重なチャンスです。興味ある方はぜひアイベル様をご訪問ください。

スコーピオ様主催観望会に参加します(12/17)

S.A.C.は雨天予報で中止となりました。またの機会にお願いします。(2022.12.17)

12/17(土)に三重県民の森・大駐車場で開催予定のS.A.C.観望会(望遠鏡販売店スコーピオ様主催)にビノテクノも参加します。当日は双眼望遠鏡(ビノキット+3枚玉SDアポ10.2cm対物ユニット)を持参予定です。どなたでも参加予定とのことなので、ご興味ある方はぜひお越しいただき、声をかけてください。喜んでお見せします。

CRDL-miniをブルドッグ架台に組み込みました

お客様のリクエストに応えて、小口径用簡易クレードルCRDL-miniブルドッグ架台に組み込んでみました。

当初はブルドッグ架台のフォーク部にそのまま載せたいというご希望でしたが、鏡筒の平行調整ハンドルが操作できなくなってしまうので、フォーク部の底板を外し、CRDL-miniを直接取り付けました。結果としてこのブルドッグ架台はCRDL-mini専用となります。

またブルドッグ架台のフォーク内寸290mmは、CRDL-miniにとって少し狭かったので、長さ10mmのカラーを両側に入れて、内寸310mmに広げました。

これに載せる鏡筒はお聞きしていませんが、正立デバイスはEZPを使われるご予定とのことです。

アイピースの干渉限界

比較的短い焦点距離のアイピースには、2インチバレルの先に31.7mmバレルが突き出たタイプがあります(例:イーソス13mm以下ハイペリオン)。

このタイプのアイピースをビノテクノ製EZMに挿入すると、奥にあるミラーと干渉する可能性があります。その具体的な数値は下図のとおりです。

図にある通り、2インチバレルと31.7mmバレルの長さを足した数値が40mmを超える場合、ミラーに干渉する可能性があるのでご注意ください。

40mmを超えるタイプのアイピースを使いたい場合は、ピント位置等、事情が許すなら2インチ→31.7mmアダプターをご利用ください。

2インチバレルを挿入して使いたい場合は、長めの2インチスリーブや、2インチバレルの根元にはめるスペーサ等、特注部品で対応いたします。その際はお気軽にご相談ください。

なお、31.7mmバレルの突き出しがないアイピースは、2インチスリーブの奥、35mmの位置に段差があるので、2インチバレル部がどれだけ長くてもミラーと干渉することはありません。

星をもとめて ご来訪お礼

昨日(9/18)京都るり渓で開催された星まつり「星をもとめて」に行って来ました。2018年に続いて2回め、4年ぶりの出店です。

出店風景

台風が近づいていてどうなるかと心配していましたが、9/18のみの日程で開催されました。自宅の三重県から滋賀県あたりは行きも帰りも雨でしたが、ラッキーなことに開催地は夜まで雨がふらず、写真のように、お店の前にデモ機を陳列することもできました。ビノテクノの場合、出店の一番の目的は双眼望遠鏡を体験していただくことなので、デモ機陳列の可否はとても重要です。

おかげでたくさんの方に双眼望遠鏡を体験していただいたり、特価品をお買い上げいただきました。あらためてお礼申し上げます。

やはり直にお客様とお話できるのはいいですね。今年はもう出店予定はありませんが、また来年、胎内星まつり(来年こそはぜひ!)か星をもとめてで、みなさんとお会いしたいです。

冷却カメラによる電子観望

私のプライベートなホームページ(BigBinoのホームページ)のネタです。冷却カメラによる電子観望ギャラリーを追加しました。

非冷却カメラでも実によく映るのですが、「さらにクオリティを上げたい」という想いで冷却カメラを導入しました。

あえて画像処理をしてないのは、「電子観望に冷却カメラを使うとこう見える」ことを紹介したいからです。電子観望の記録としてご覧ください。

銀ミラー価格改定のお知らせ(9/1より)

たいへん申し訳ありませんが仕入れ価格の上昇に伴い、9/1以降のご注文より、下記の通り銀ミラーの価格を改定いたします。 

商品8/31までの価格
(税別)
9/1以降の価格
(税別)
BINOKITオプション
-AG
追加金額14,000円増追加金額18,000円増
双眼望遠鏡完成品
オプション -AG
追加金額14,000円増追加金額18,000円増
EZMペアオプション
-AG
追加金額14,000円増追加金額18,000円増
EZM単体オプション
-AG
追加金額7,000円増追加金額9,000円増
ミラー単品10,500円12,500円

値上げ前の価格で購入ご希望の方は、8/31までにご注文いただくようお願いいたします(納品は9月以降になります)。

ユーザーレポート(BINOKIT+10.2cm3枚玉SDアポ)

以前納品したBINOKIT+10.2cm3枚玉SDアポのオーナー様からユーザーレポートをいただいたので紹介させていただきます。

先週、23日(土)21:30頃から24日3:00頃まで伊豆の天城高原で星を見てきました。
標高1000mくらいのところなので、夏ですが、夜は冷えますね。
見た天体は以下のとおりです。
M11 たて座 散開星団
M17 いて座 散光星雲(オメガ星雲)
M22 いて座 球状星団
M21 いて座 散開星団
M20 いて座 散光星雲(三裂星雲)
M8   いて座 散光星雲(干潟星雲)+散開星団MGC6530
M6   さそり座 散開星団
M7   さそり座 散開星団
M13 ヘルクレス座 球状星団
M57 こと座 惑星状星雲(リング星雲)
ダブルダブルスター こと座 
アルビレオ(二重星) はくちょう座
M27 こぎつね座 惑星状星雲(あれい星雲)
いるか座γ星(二重星)
M15 ペガスス座 球状星団
M31 アンドロメダ座 渦巻銀河
アルマク(二重星) アンドロメダ座
M34 ペルセウス座 散開星団
二重星団(NGC869+884) ペルセウス座 散開星団
上記以外に土星、木星、海王星、天王星、月を観望

ビノテクノ(服部注、BINOKIT+10.2cm3枚玉SDアポ)は、星団、星雲から惑星、月までバランス良く見ることができますね。
個人的には散開星団を見るのが楽しいです。
今回も友人と一緒に行きましたが、木星の縞と月のクレーターに感動していました。

以上、簡単ですが、レポートさせて頂きました。

オーナー様、ユーザーレポートありがとうございました。

ご覧になった天体が夜空のどの位置にあるかを頭の中でなぞっていくと、夏から初秋にかけての見どころを一網打尽にされていることがよく分かります。

散開星団は双眼望遠鏡、特にビノテクノ製10.2cm3枚玉アポのような切れ味鋭い対物レンズにとって、もっとも見応えのある対象です。写真では味わえない感動があります。

どうぞ引き続き観望をお楽しみください。

タカハシFOA-60Qビノ

タカハシ製FOA-60Q鏡筒を使った双眼望遠鏡です。

鏡筒中ほどの黒い継ぎ目からアイピース側がエクステンダー1.7XR

FOA-60Qは、口径60mmF8.8のFOA-60鏡筒にエクステンダー1.7XRを標準付属してF15とした鏡筒です。

EZMは通常の2インチバレル差し込みではなく、特注の光路短縮アダプターで取り付けてあります。FOA-60Qの状態で使う場合バックフォーカスに余裕があるのでこの処置は不要ですが、FOA-60の状態でも見たいというオーナー様のご希望でこの仕様にしました。この取付を採用したおかげで、ピント位置の苦しいイーソス17mm(テレビューアイピースデータによると絞り環位置はin側9.9mm)でもFOA-60でピントが出ます。

クレードルは弊社製CRDL-105をベースに、鏡筒バンドの部品だけ特注製作して対応しました。架台に取り付けるためのアリガタ金具はMORE BLUE製自在アリガタです(オーナー様のご希望)。

タカハシ鏡筒用ペンタックスファインダー台座

少しややこしい仕様ですが、タカハシ製鏡筒にペンタックス製ファインダーを取り付けたいというご要望があったので製作しました。ペンタックス製ファインダーは正立像であり、なおかつ像質が良いので、鏡筒が変わっても使いたいというリクエストです。

ペンタックス製ファインダーは3センチと5センチの2サイズあり、それぞれ大きさが異なりますが、どちらも取付可能なマルチ仕様です。

ペンタックス製3センチファインダーを取り付けた状態
ペックタックス製5センチファインダーを取り付けた状態

双眼望遠鏡とは直接関係ありませんが、ビノテクノはこういうご要望にも対応しています。