BINOKIT on HF2経緯台

先日納品したBINOKITを紹介させていただきます。

お客様のご要望で、ビクセンHF2経緯台に載せました。対物レンズはオプションの9cm3枚玉SDアポ対物レンズユニットです。この対物レンズユニットはコンパクトなので、比較的華奢なHF2経緯台に載せても違和感がありません。BINOKIT本体もコンパクトなので、ビクセン汎用プレートのコの字の中に余裕で収まっています。

HF2経緯台のフォークはオリジナル状態で45度ぐらいの角度になります。それでは転倒の恐れがあるので、写真のような角度で固定できるようHF2経緯台の水平支持軸に追加工がしてあります(割りとよく行う追加工です)。

汎用プレートの深さをいっぱいに伸ばした状態でBINOKITが載せてあります。これにアイピースをつけると、クランプフリーの状態で、天頂姿勢のバランスが取れています。

少しわかりにくいのですが、BINOKITを底から見た写真です。先述の通りBINOKIT本体は余裕で収まっているのですが、接眼部微動ノブが横に張り出しているため、フォークの内側ぎりぎりです。目幅でいうとMAX65mmまでになります。

アリミゾ金具はビノテクノオリジナル製

汎用プレートに取り付けたアリミゾ金具です。BINOKITの場合、「鏡筒バンドに対して鏡筒をずらして前後のバランスを取る」ことが出来ないので、こういう架台に取り付けるときはアリガタ金具とアリミゾ金具を設けて前後バランスが取れるようにします。またアリミゾ金具を汎用プレートからオフセットして取り付けてあるのは、アリミゾ金具のハンドルを操作しやすくするためです。

以前販売していた10cm対物レンズユニット(10cmF7)では、対物レンズが大きく重かったので、HF2経緯台とBINOKITの組み合わせを推奨していなかったのですが、この対物レンズ(9cmF6)に限ってはベストマッチしていると、作ってみて思いました。