ここで小笠原に持っていった機材を紹介します。下の写真の機材を父島に持ち込みました。
- ビノテクノ製ビノキット本体
- ビノテクノ製10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニット
- ノースマウントCT-30+延長筒
- MORE BLUE製カーボン三脚
- ダイナミックディープスカイ製アストロイド(右側鏡筒に取り付けてある赤い筐体)
- 8インチタブレット(写真左から2つめ)
- モバイルバッテリー(写真左端)
上記のうちアストロイドについて少し説明します。これは電子ファインダーと呼ぶべきもので、この赤い筐体にレンズ、CMOSカメラ、ラズパイコンピューターが組み込まれています。
COMSカメラに映った星の配列から、今望遠鏡がどこを向いているのかを解析し(これを「プレートソルビング」と呼ぶそうです)、Android端末(この機材で言えば8インチタブレット)に星図で示します。アストロイドとAndroid端末間の通信はWi-Fiです。
天体の検索も可能で、Android端末側から見たい天体を入力すると、望遠鏡を動かす方向を示してくれます。具体的なイメージはこちらをご覧になることをお勧めします。
アストロイドはUSB5Vが必要なので、それを供給するためにモバイルバッテリーも取り付けました。
8インチタブレットとモバイルバッテリーは、エアロバイク用のタブレットホルダーを購入して使いました。このように取り付けたおかげで、望遠鏡がどちらに向いても配線が絡むことはありません。
8インチタブレットに映すアストロイドの画面は、ナイトモードにしても明るすぎるので、赤い透明の塩ビシートを貼り付けました。このシートの上からでもタブレットの操作ができます。
さてこれだけの機材(推定20kg以上)をどうやって運んだか、ですが、宅配を利用しました。今回調べてみて驚いたのですが、クロネコヤマトの場合、父島へ送る料金は、東京23区内と同じでした。
しかもありがたいことに、私が宿泊したペンションに限らず、父島内のほとんどの宿は、前の便のおが丸で送ると宿泊当日まで保管しておいてくれます(ただし要事前連絡)。
実際私の荷物は120センチサイズのダンボール3箱だったので、片道料金が5千円ぐらい。前の便のおが丸に載せられたので、宿について部屋に入ったらその荷物がちゃんと置いてありました。
またビノキットは分解可能なので、その分ダンボールもコンパクトになります。
ダンボールの中には機材だけでなく、父島でしか使わない着替え等も緩衝材代わりに詰めておいたので、おが丸に乗る際の手荷物は最小限で済みました。
帰る際は、宿にお願いしておくと朝イチでクロネコヤマトさんが集配に来てくれ、同じ船便に載せてくれます。おがげで荷物は帰宅翌日に受け取れました。
離島とはいえ、宅配で荷物が送れるのは国内ならではのメリットです。これを利用しない手はありません。