今年のはじめから準備を進めていた60mmEDビノの販売をいよいよ開始します。
鏡筒はビノテクノオリジナルですが、対物レンズは笠井トレーディング製BLANCA-60SEDと同じ、FPL53+ランタン素材を使った2枚玉EDアポクロマート(D=60mm, f=360mm)です。バックフォーカスが168mmあるため、ほとんどのアイピースでピントが出ます。広視野&長焦点(=低倍率)の良質アイピースと組み合わせれば、同口径の手持ち双眼鏡とは一線を画した星空観望が楽しめます。「6センチの双眼鏡で20数万円!?」と思われるかもしれませんが、針で突いたような星々の中にくっきりと浮かび上がるメシエ天体を見れば、この価格に納得していただけるはずです。
ご覧の通りコンパクトで軽量(4.7kg)なので持ち運びも容易です。気軽な星空観望や、写真撮影の合間の息抜き観望にお勧めです。
なお、価格を抑えるため、目幅調整機構は簡易的な機構にしてあります。他のビノテクノ製品のような微調整機構はありません。片方の鏡筒底面にあるクランプネジを緩めて鏡筒を左右にスライドさせる方式です(写真はこちら)。当然目幅調整に少し時間がかかります。したがって、多数の人が見る観望会には向きません。パーソナルユースが前提の双眼望遠鏡です。