
一昨日、京都で行われた「星をもとめて」の出店が無事終了しました。
今年もたくさんの方にご来訪いただき、あらためてお礼申し上げます。

9月とは思えないほど蒸し暑い日でしたが、先月の胎内星まつりを経験しているので、心に余裕がありました(笑)
昼間数回雨が降ったにも関わらず、夜にはところどころ晴れ間が見え、デモ機として持参した9センチBINOKITで、たくさんの方に観望を楽しんでもらいました。胎内星まつり同様今回も暗幕が大活躍で、これをかぶって会場内の照明を視野からシャットアウト。「没入感半端ない」といったコメントをたくさんいただきました。

また、1週間ほど前に入手したPush-To Airという導入支援装置が大注目を集めました(ビノテクノの取り扱い製品ではありません)。
詳しくは製品のサイトをご覧いただきたいのですが、ジャイロと磁気センサーで高度と方位角を検出し、Wi-FiまたはBluetoothで、スマホのSky-Safariと連携するデバイスです。
この星まつりがはじめての実戦配備でさっそく使ってみました。架台はフリーストップタイプです。Sky-Safariとの連携は問題ありません。望遠鏡の向きを変えると、Sky-Safari内に表示させた視野円が連動します。ここまではOK。
デネブ(ベガだったかも)でアライメント同期を取り、Sky-Safariの画面を見ながらアルビレオに視野円が重なるよう望遠鏡を動かすと、見事望遠鏡の視野にアルビレオが導入されました(倍率18倍、実視野約4度)。
「お、使えるかも」と意気込んで、昇ってきたカシオペア座あたりに望遠鏡を向けたあたりから怪しくなってきました。Sky-SafariではNGC457を見ているはずが、かなり離れた場所に望遠鏡が向いていました。あらためてカシオペア座の明るい2等星でアライメントを取り直すと、この近隣の星雲星団が導入できます。
どうもアライメントスターから離れた場所では導入精度が極端に落ちます。つまり見る方向を大きく変えるたびにアライメントのやり直しが必要になります。この点をどう考えるか、ですが、比較的安価なので、この特性を承知で使うなら実用の範囲かと思います。
また、Sky-Safariとワイヤレスで連携する仕様であることと、使用中の給電が不要なことは評価できます。
興味のある方はAmazonで購入してお試しください。