この特設ページでは、10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニット(BINOKITオプション -OBJ102SD-Triplet)の写真性能を紹介させていただきます。
138,000円/個(税込 151,800円/個)
概要
双眼望遠鏡BINOKIT-BORGのオプションとして発売を開始した10.2cm3枚玉SDアポ対物レンズユニット(以下、新対物レンズ)は、眼視だけでなく、BORG製パーツと組み合わせることによって写真撮影においても素晴らしいパフォーマンスを発揮します。今回ビノテクノ契約の天体写真家(以下、天体写真家)から、その性能が確認できる画像とともに、BORG製パーツの構成例やその注意点について、詳細な情報を提供していただいたので紹介させていただきます。
レデューサーについて
新対物レンズユニットで写真を撮影する場合、レデューサーの使用は必須です。今回は、現行製品でもあり、BORG既存ユーザー様がもっともよく使っているとお聞きしているBORG製レデューサー0.72xDGQ【7872】と組み合わせた画像を紹介します。結論から申し上げると、新対物レンズとこのレデューサーとの相性は抜群です。
またこの場合のF値は5.0、合成焦点距離は514mmになります。90FL/71FLからのアップグレードとしてもお勧めです。
フルサイズ画像
上記レデューサーと組み合わせて、フルサイズのカメラで撮影した画像です。画像をクリックするとピクセル等倍画像が開きます。中心像、周辺像をご確認ください。
対物レンズ:ビノテクノ製対物レンズユニット10cmF7 3枚玉SDアポ(OBJ102SD-Triplet)
レデューサー:BORG製レデューサー0.72xDGQ【7872】
カメラ:Canon フルサイズデジタルカメラ
露出 :5分
画像処理 :ダーク補正、レベル補正、デジタル現像のみ(フラット補正、シャープ処理は無し)
天体写真家コメント:このレデューサーとの組み合わせならフルサイズでも十分作品が撮れる。BORG既存ユーザーに推奨できるレベル。周辺の星像の偏り(左上隅の星像のみ歪みが大きい)の原因は様々な条件の差でわずかに発生するが、A4印刷なら分からないレベル。周辺減光が少し大きいので最周辺の輝星が割れ気味になるが、周辺減光自体はフラットフレームで補正できるので大きな問題ではない。
作例
同じ組み合わせ(カメラのみ変更)によるド迫力の作例です。画像をクリックするとピクセル等倍画像が開きます。
対物レンズ:ビノテクノ製対物レンズユニット10cmF7 3枚玉SDアポ(OBJ102SD-Triplet)
レデューサー:BORG製レデューサー0.72xDGQ【7872】
カメラ:フォーサーズ冷却カメラ
フィルター:SVBONY LRGBフィルター(光害カットフィルター使用せず)
露出 L:5分 x 63枚, R:5分 x 18枚, G:5分 x 18枚, B:5分 x 21枚(合計10h00m)
天体写真家コメント:レデューサー0.72xDGQとの相性はかなりよく、BORG純正の対物レンズのようで素晴らしい。
BORG製パーツ構成例
上記写真のBORG製パーツ構成は、対物レンズ側から順に、以下のとおりです(対物レンズは省略)
M57回転装置DX【7352】
使用しない場合は別途、M57/60延長筒SS【7601】等が必要
BORG製レデューサー0.72xDGQ【7872】
スペーサーSは90FL用のため外す。フィルターBOXnを付けないときはレデューサーのリアにスペーサーLを装着
M57→M49.8ADSS【7923】
新対物レンズで0.72×DGQを利用する場合、バックフォーカスの短縮が必要なためこれを利用
各種カメラマウント
カメラマウントホルダーM【7000】は必要ありません。
その他注意事項
107FLと同様、新対物レンズの重量が重く鏡筒の外径が105mmあります。そのため、バンドの高さをかさ上げしてアリガタを対物レンズ側に移動しないとバランスがとれません。マルチバンド80Φの場合、マルチバンド用スペーサーL20【7020】等をご利用ください。
その他のBorg旧型バンドを利用する場合、市販の金属ワッシャーや金属カラー等をバンドとアリガタの間に入れて下さい。