今年ビノテクノは下記の星まつりに出店予定です。例年通りデモ機を持参します。双眼望遠鏡に興味ある方、覗いてみたい方、ぜひお立ち寄りください。
8/23-24 胎内星まつり(新潟県)
9/23-24 星をもとめて(京都府)
ビノテクノのブログ
笠井トレーディングから新発売されたBLANCA-102EDP(口径10.2cm F11)を1本入手しました。F11というノスタルジックなスペックと、双眼望遠鏡素材としての興味、そして何より10万円を切る価格に惹かれたからです。
外観の印象は、思ったより大きいです。写真を見ると細長い鏡筒をイメージしてしまいますが、実際には10センチF7の鏡筒がそのまま長くなっています。考えてみたら当たり前ですね(笑)。もちろん長くなった分、重いです。
これにバーダーの2インチ天頂ミラーを使って(EZMを使わなかったのはピントが出なかったからです。詳細は後述)、月と木星を見てみました。
まずは月面ですが、「F11」という期待通り、実にスッキリした見え方です。月縁に色が付きません。そして当然シャープです。カリカリッとしたクレーター群が小気味良いです。
倍率を上げて木星を観たところ、面白いことに気づきました。手持ちのアイピースを取っ替え引っ替えいろいろ試したところ、オルソやプルーセルといったオーソドックスなアイピースとの相性が抜群でした。縞の形も、色の違いも分かりやすかったです。
一方見かけ視野の広い今どきのアイピースは軒並みぱっとしません。シーイングが悪くなったのかと勘違いするぐらい像が崩れます。これは勝手な想像ですが、これらのアイピースが設計されたのはすでに対物レンズのFが小さくなっていた時代で、小さいFに最適な設計がなされているのではとないかと思います。逆にオルソやプルーセルが設計された頃はF10以上が普通だったので、相性が良いのかもしれません。
月や木星以外の印象でいうと、特に低倍率で星像がシャープです。FPL-53を使った対物レンズと遜色ありません。星の色の表現も素晴らしく、アルビレオに向けると、もう何度も見ているはずなのに、思わず見入ってしまいます。
このように眼視性能に優れた鏡筒なので、これで双眼望遠鏡を作ってみたくなるのですが、残念ながらビノテクノ製のEZMではほとんどのアイピースでピントが出ません。唯一ピントが出たのは、パンオプティック24mmだけでした。このアイピースのピントは、アイピース取付面から対物側へ6ミリの位置にあるので、ぎりぎりピントが出ます。他のアイピースはフォーカサーをいっぱいに繰り入れてもピントが出ません。「もうちょっと」なんですが。。。
笠井トレーディングHPにも掲載されている延長筒(120mm)を外すと、今度はフォーカサーをいっぱいに繰り出してもピントが出ません。フォーカサーのストロークが92mmなので、まさに帯に短したすきに長しです。延長筒の長さが60mmぐらいならありがたかったです。
とはいっても、双眼望遠鏡にできないかといったらそうでもありません。フォーカサーを詳細に見てみると、2インチスリーブとなっているアダプターリングの厚みが20ミリもあるので、これを8ミリ程度の厚みのものに作り変えればほとんどのアイピースでピントが出ます。
クレードルについては、鏡筒径がBLANCA-102SEDと同じなので、それ用のクレードルが使えそうです。ただし鏡筒が長いので、もう少しだけ部品を足して、鏡筒バンドの間隔を広げたほうが良さそうです。
冒頭に書いたとおり鏡筒が重いので、双眼望遠鏡に仕立てたときの重さも、従来の10センチ双眼望遠鏡より重くなります。そのため、比較的剛性の高いAZ-3経緯台(笠井トレーディング)でも厳しいように思います。高倍率での使用も考えると、AZ-EQ6GT(ケンコー・トキナー)やAZマウントPro(iOptron)がお勧めです。
そういうわけで、この鏡筒での双眼望遠鏡は製作可能です。ただし特注になるので、ご注文はビノテクノへ直接お願いします。
アストロヒューテック様(アメリカ)のブログに、BORG107FLビノ(クレードルとEZMはビノテクノ製)とiOptron製架台を組み合わせた写真が掲載されました。
BORG107FLビノもそれなりに大きい機材ですが、この組み合わせはとてもバランス良く見えます。
この架台やケンコー・トキナー製AZ-EQ6GTは自動追尾ができるので惑星観望も楽しめます。優秀なフリーストップ架台でも惑星観望は可能ですが、便利さの点では自動追尾架台に勝てません。もちろんその分重いのですが。。。
本日三重県民の森で予定されていたスコーピオ様主催のディープスカイ観望会は中止になりました。直接の連絡はいただいておりませんが、スコーピオ様のホームページトップに中止の案内が掲載されています。
http://www.tele-scorpio.jp/
双眼望遠鏡体験を楽しみにされていた方、またの機会によろしくお願いします。
毎月下弦の月付近の週末に、三重県民の森で、名古屋の望遠鏡ショップスコーピオ様主催のディープスカイ観望会が催されることになりました。初回の6/22にビノテクノもデモ機を持参して参加する予定です。双眼望遠鏡に興味のある方、ぜひお越しください。現地は今年開通したばかりの新名神・菰野インターから10分ほどのところにあります。
この対物レンズユニットは、BORG双眼望遠鏡化キットのオプションで販売している85mm対物レンズユニットと同じ光学系です。デモで数回使用していますが、状態はきれいです。
鏡筒部分(金属部分)の元の外観は下の写真の通り塗装もアルマイト処理もしていなかったので、上の写真のとおり、カーボン風シートが貼り付けてあります。対物レンズのキャップはありません。
ちなみに85mm対物レンズユニットも新品の場合、価格は358,000(=248,000+110,000)円になります。今回の譲渡価格はそれに比べて58,000円安くなっています。
購入ご希望の方は、ビノテクノ(info@binotechno.com)宛にメールでご連絡ください。
6月になると、夏がすぐそこに近づいていることを実感します。
夜空も同様です。天の川は夜半南の空で直立し、天頂のはくちょう座を貫いて、向こうまで流れていきます。
この時期私が双眼望遠鏡で必ず見る天体は、いて座のM17です。大きい星粒、小さい星粒を背景にくっきり浮かぶ、特徴的な形の散光星雲は、まるで丸い枠に嵌めた一幅の景色です。
そのまま気ままに、上下左右に機材を振れば、M8&M20、M22、M16などが次々に視野に入ってきます。さらに天の川を北上していくとM11もいます。星雲星団はありませんが、はくちょう座γ星(北十字の中心の星)あたりも星数が多くて見飽きません。そうそう、M27もいいですね。
観て良し、撮って良し、夏の天の川は宝箱。今年も晴天に恵まれることを期待したいです。
※ 売約済み (2019.05.23)
デモで使用したBORG対物レンズ77EDIIに、新品の双眼望遠鏡化キットを組み合わせたセットを販売します。1台限定です。販売価格はアルミめっき仕様EZMで、
330,000円(税抜き)
です。EZMの銀めっき仕様または誘電体コート仕様への変更はプラス14,000円(税抜き)です。ファインダーベース、パン棒の追加はそれぞれプラス6,000円と9,000円です(どちらも税抜き)。
BORG対物レンズ77EDIIはすでに生産終了品ですが、入手時のO.D.特価は78,095円X2本でした。これにL100mm鏡筒BK(O.D.特価4,952円X2本)が組み込んであります。つまり新品価格約414,000円相当品です。
なお、デモ使用品とはいえ使用回数が少ないため、対物レンズの状態はきれいです。また、対物レンズのみの販売はいたしません。
購入ご希望の方は、ビノテクノ宛にメールでご連絡ください。
数日前、年に数回あるかないかの快晴に恵まれたので、自宅のベランダにBORG双眼望遠鏡化キット(デモ機)を出して観望を楽しみました。対物レンズは、オプション販売している8.5cmED対物レンズユニット(試作品)です。
市街地なのでふだんは2等星がやっと。しかしこの日は4等星が見えるかというぐらいの夜空でした。
さすがに集光力がないので系外銀河はパス。もっぱら球状星団を観ていました。アイピースはテレビューのデロス10mm(51倍)です。球状星団を観るには少し低めの倍率ですが、これでもM13の周辺はしっかり星に分解し、見応えがありました。デロスのおかげかもしれませんが、デロスが対物レンズのポテンシャルを引き出したとも言えます。
実はこのデモ機、昨年、とある山中で観望したときも、M31の星雲の広がりに驚かされました。コントラストも素晴らしいです。
フードも収納できるので持ち運びが容易。稼働率の高いサブ機としてイチ押しのセットです。
アメリカ・カリフォルニア州の望遠鏡ショップAstro Hutech様で、ビノテクノの双眼望遠鏡化キットを取り扱っていただけることになりました。
販売に先立ち、デモ機として販売したBINOKIT本体を今月はじめニューヨークで開かれた世界最大(?)の望遠鏡展示会NEAFに出品されたそうです。展示会での反響は不明ですが、カリフォルニアとニューヨークの往復輸送で左右の光軸平行がまったく狂わなかったことに感心されました。
BINOKITの左右光軸平行は機械加工の精度で確保してあり、調整不要の構造なので、そもそも狂う余地はないのですが、販売店さんの不安を取り除く、よい実績ができました。今後の展開が楽しみです。
BinoTechno – New BORG Binoscope System
BORG Binoscopes & Takahashi Portable Mounts
おまたせしました。ついに準備が整いました。いよいよBORG双眼望遠鏡化キットの発売開始です。
すでに紹介させていただいたとおり、BORG対物レンズを1本お持ちの方は、もう1本買い足してこのキットと組み合わせれば、簡単に双眼望遠鏡が出来上がります。
また、オリジナルの対物レンズユニットもオプションで用意しております。これを組み合わせると40万円以下(税抜き)で双眼望遠鏡が手に入ります。
双眼望遠鏡の普及を願うビノテクノ渾身の商品です。
皆様からのご注文を心よりお待ちしています。
今日3/15は確定申告の締切日でした。ビノテクノは青色申告事業者なので、確定申告書と併せて青色申告決算書を先週提出しました。
上場している株式会社ではないので売上金額を公表する義務はないのですが、「たぶんそんなに売れてないよね」と思われている方も多いようなので(笑)、あえて公表します。昨年1/1から12/31までの売上金額は840万円ほどでした。おそらくみなさんの予想より大きい金額とお察しします。お買い上げいただいたお客様には、この場を借りてあらためてお礼申し上げます。
また、お買い上げいただいたお客様の大半は、これまで面識のなかった方たちです。私にとっても意外でしたが、「買ってくれるのは知人だけ」とは真逆のよい傾向です。大きな自信につながりました。
ただし、私にとって売上金額は目標ではなく結果です。今年もみなさんにとって魅力的な商品を提供していきます。どうかよろしくお願いします。
まもなく販売開始予定のBORG双眼望遠鏡化キットに、ビノテクノ特注対物レンズのオプションを追加しました。口径10.2センチF7と口径8.5センチF6の2種類です(写真は後日掲載します)。どちらも200倍以上の高倍率で使用可能な高性能2枚玉EDアポです。キット取り付け側のネジは、BORG製対物レンズと同じM75ピッチ1.25オスです。
BORG双眼望遠鏡化キットにこのオプションを組み合わせると、10.2センチの場合合計金額が398,000円(税別)になります。つまり40万円以下でEDアポ10センチの双眼望遠鏡がご購入いただけます。
同様に8.5センチの場合合計金額が358,000円(税別)になります。こちらは2インチアイピースが使える双眼望遠鏡の中で最も安価な組み合わせになります。総重量は7.9kg、さらにフードが収納可能なので、持ち運びも容易です。
眼視用としてエキサイティングな機材でありながら、双眼望遠鏡が今ひとつ普及していない理由はいくつかありますが、そのひとつは間違いなく『価格』です。興味はあっても「最低50万円から」とあっては、購入に腰が引けるのもよく分かります。今回そのハードルを下げる意味で対物レンズのオプションを用意させていただきました。
※ 対物レンズ付きの写真は後日掲載します。
※ 諸事情により、いったん販売を取り下げます(2019.2.16)
誘電体ミラー、銀メッキミラー仕様のEZMをご希望の場合、税込15,120円アップになります。
このクレードルの対物レンズ取り付け部はM75P1.25メスです。接眼部は高機能DXマイクロフォーカス接眼部(笠井トレーディング)です。アリガタ金具は前後3ポジション取り付け位置の変更ができます。光路長は、まもなく発売予定のBORG双眼望遠鏡化キットとほぼ同じです。重量はEZMペアを含んで約7kgです。