EZM調整原点

これまで特に説明してこなかったのですが、EZMペアの右側用に取り付けてあるX-Y調整ネジには「調整原点」が施してあります。

EZMはレーザーポインターを使った自家製のアライメント調整治具でミラー角度を精密調整して出荷しています。このときのX-Y調整ネジの位置を覚えておくため、ネジの頭にベビーグラインダーで、EZM筐体底面の合いマークと向かい合う位置に調整原点を施しています。

実際に双眼望遠鏡に取り付け、両目で見ながら調整すると、調整原点と合いマークが多少ずれることがありますが(概ね1/6回転以下)、その原因は、アイピース取り付けのガタとか、ドロチューブのわずかな傾きです。弊社製クレードルは鏡筒平行が精密に確保されているので、ずれる原因になることはありません。

ビノテクノ創業以来今まで一度も「回しすぎて原点がわからなくなった」というご連絡をいただいたことはありませんが、先日「このマークは何?」というご質問をいただいたので、この機会に紹介させていただきます。

ちなみにEZM筐体底面の中央に貼ってあるテプラ「AG」は銀メッキミラーを表しています。「AG」の他に「AL」がアルミメッキミラー、「DI」が誘電体コートミラーを表しています。