電子ファインダー完成

以前紹介した電視ファインダーのその後です。

望遠鏡に取り付けるためのブラケットを製作しました。

望遠鏡に取り付けた状態

CMOSカメラの背面にアルミプレートを取り付け、さらにその後ろに3本のボルトによる微調整機構を設けました。

また、スマホアプリASICAPの使い方で、画面に十字線を表示する機能を発見しました。

デフォルトでは表示がオフになっていますが、設定画面を開くと一番下に”Bull’s eye”という項目があります。

設定画面を開いた状態

これをONにすると十字線が表示されます(この変更は起動するたびに必要です)。

Bull’s eyeをONにした状態

十字線を表示してから、冒頭に説明した3本のボルトで、望遠鏡の視野中心と十字線の中心を合わせます。十字線の中心はCMOS画像の中心と一致しているので、レンズをズーミングしても中心がずれません。

この電子ファインダーを使った導入イメージは次のようになります(こと座M57の場合)。

まずは最も広視野(レンズの焦点距離17mm)を使って大体の位置に望遠鏡を向けます。

焦点距離17mmの視野、右端の輝星はヴェガ

次のレンズをズーミングして視野を拡大して望遠鏡の向きを微調整します。

焦点距離50mmの視野

これで70倍程度でもドンピシャです。ちなみに上の画像では、満月の夜にもかかわらずM57がうっすら映っています。今回紹介した画像は市街地の自宅で映したものですが、月の無い晩の暗い空ならもっとはっきり映るはずです。近いうちに暗い空に持ち込んでさらに使い勝手を試してみるつもりです。

それから前回ブログで提起した、ズーミングによるピント移動の問題ですが、その後詳しい方からアドバイスをいただきました。結論からいうと、現在のズームレンズはそういう仕様(ピントが移動する仕様)が一般的だそうです。

正確にいうと、ズーミングでピントが変わるレンズは「バリフォーカルレンズ」と呼ぶそうです。これらは通常AF(オートフォーカス)機能と組み合わせて使うので、ピントの移動は問題になりません。

そういうものだと割り切って使っているうちに慣れてきました(笑)