ビクセンSD60SSビノ on 特注CRDL-mini

お客様よりご提供いただいた写真

クラウドファンディングで商品化されたビクセン鏡筒SD60SS(お客様よりご支給)の双眼望遠鏡です。正立デバイスはビノテクノ製EZPです。

お客様よりご提供いただいた写真

クレードルはビノテクノ製CRDL-miniを少しだけ特注アレンジしたものです。通常CRDL-miniは横抱きですが、写真の通り、小型の経緯台Giro Ercole Mini(お客様よりご支給)の両端に30mm角アルミフレームを固定する、いわゆる『逆ブランコ』形式で取り付けました。

バランスウェイトは1個あたり3.7kgのもの(お客様よりご支給)を両サイドに計2個取り付けました。SD60SS鏡筒はつくりがしっかりしているので意外と重いバランスウェイトが必要です。

今回鏡筒を1本だけお預かりしていたので昼間の景色を見てみましたが、外観同様、高級感の漂う像質でした。この鏡筒の双眼で月面を見たらさぞ素晴らしいだろうなと思いました。

ちなみに最近のビノ製作においては、製作実績のある鏡筒の場合、基本的に鏡筒はお預かりしません。預かっても、EZMのX-Y調整ネジ(CRDL-miniの場合は鏡筒のX-Y調整機構)で双眼視できることを確認するだけです。

そもそもX-Y調整ネジ以外の調整機構はないので、万が一双眼視できないときはパーツの加工不良が原因となりますが、信頼できる業者に加工を依頼しているので心配していません。実際今まで双眼視できなかったことは一度もありません。

むしろ鏡筒を預かると、新品の鏡筒を気づけないか心配ですし、送料も余分にかかります。こういった理由で鏡筒のお預かりは最小限にしています。

ただし今回は新規の鏡筒だったので、1本だけ預かって想定外の干渉やバランス、ピントが出るかどうかの確認をさせていただきました。